福知山線から山陰本線へと乗り継ぎ、たどり着いたのは文豪・志賀直哉が愛した「城崎温泉」。
駅に降り立った瞬間、まとわりつくような湿った熱気が私を包み込んだ。
「……暑ぅ。これ、温泉入る前に茹で上がってまうわ」
浴衣姿の観光客が行き交う中、私はあえてサマードレスのままで柳並木の道を歩く。
汗でしっとりと肌に張り付くコットン生地。下着のレースの凹凸が、一歩踏み出すたびに浮き上がっては消える。
(志賀直哉はここで『生と死』を見つめたらしいけど……)
私は、一軒の外湯「御所の湯」の暖簾をくぐった。
脱衣所でドレスを脱ぎ捨てると、都会の冷房で守られていた白い肌が、夏の熱に少しだけ赤らんでいる。
フロントホックのブラジャーを外し、解放感に小さく吐息をつく。
露天風呂に身を沈めれば、立ち上る湯気が私の「よそ行き」の表情を柔らかく溶かしていった。
お湯が、私のデリケートな場所を優しく撫で上げる。それはまるで、流麗な筆致で書かれた一遍の詩のよう。
「……ふぅ。私は今、自分の『生』の熱さしか分からへん」
お湯から上がり、火照った身体に再び薄いドレスを通す。
下着は、あえてつけない。
温泉上がりの特権としての「ノーブラ」。
ドレス一枚の下で、まだお湯の温もりを残した胸が、歩くたびに自由な形を描いた。
駅に降り立った瞬間、まとわりつくような湿った熱気が私を包み込んだ。
「……暑ぅ。これ、温泉入る前に茹で上がってまうわ」
浴衣姿の観光客が行き交う中、私はあえてサマードレスのままで柳並木の道を歩く。
汗でしっとりと肌に張り付くコットン生地。下着のレースの凹凸が、一歩踏み出すたびに浮き上がっては消える。
(志賀直哉はここで『生と死』を見つめたらしいけど……)
私は、一軒の外湯「御所の湯」の暖簾をくぐった。
脱衣所でドレスを脱ぎ捨てると、都会の冷房で守られていた白い肌が、夏の熱に少しだけ赤らんでいる。
フロントホックのブラジャーを外し、解放感に小さく吐息をつく。
露天風呂に身を沈めれば、立ち上る湯気が私の「よそ行き」の表情を柔らかく溶かしていった。
お湯が、私のデリケートな場所を優しく撫で上げる。それはまるで、流麗な筆致で書かれた一遍の詩のよう。
「……ふぅ。私は今、自分の『生』の熱さしか分からへん」
お湯から上がり、火照った身体に再び薄いドレスを通す。
下着は、あえてつけない。
温泉上がりの特権としての「ノーブラ」。
ドレス一枚の下で、まだお湯の温もりを残した胸が、歩くたびに自由な形を描いた。


