私×0.5+わたし×0.5=◎

 日常とは、常にそこに在る物だと考えていた。
 だがしかし、今、私の周りに在った筈の日常はそこに無い。

 小さな庭で遊んでいただけの少年が、初めて公園にある錆びついた遊具を見たときのような。
 山の中で育った少女が、初めて海を見たときのような。
 その単語が何の意味を成すか知らない存在が、未知の物に出会ったときのような。
 あの喩えようも無い感覚。

 これは、感動なのか、失望なのか、虚無なのか。

 それとも新境地を開拓したと、歓喜すべきなのか。