雨上がりの冷たい夜風が、 二人の髪を優しく揺らしていた。 激しい夕立の爪痕を すべて洗い流した満天の星空の下。 カチッと結ばれた小指の先から、 お互いの力強い心臓の鼓動が ダイレクトに伝わってくる。 ゆっくりと指がほどけ、 手のひらを下から 包み込むようにして交わされた、 息が止まるほど力強い恋人繋ぎ。 『ずっとずっと隣にいるね』 涙の痕が残る頬を 林檎色に染めてそう告げたあの日から。 私たちの時計は、 新しくて、 どうしようもないくらい 眩しい未来へと動き出した──。