みんな、おかしい


なんでこうなったんだろうな。
どこで、何を踏み間違えたのだろうか。
もう、この歳になると、誰にも期待されなくなった気がする。
否、自分が自分を信用できなくなったのだ。

小学校一年生の時、悪魔だ悪魔だと騒がれた。
お母さんに言っても、そういうノリなんだよ、っと言われた。
私は、その時から、少々性根が腐っていったような気がする。
人の感情って面白いんだなと。

小学校2年生の時、いじめられた。そこまでひどくなかったかもしれない。だけど、苦しかった。
物をたくさん取られ、ゴミ箱に捨てられた。お母さんをどうしても心配させたくなくて、
一人で頑張って解決しようとした。どう足掻いても、先生は相手にしてくれなかった。
いじめしてた子が、その先生のお気に入りだったからだ。その時から、一人で静かに風呂の中で泣くようになった。
いつも目が腫れて起きた。その腫れ具合で、やっぱり顔になんかしてるじゃんと、嘲笑われた。

小学3年生の時、ある男子が私を呼び出した。色沙汰の話じゃなく、いじめの話だという。
あゝ、ついに男子からもいじめられるんだ。そうなんだ。まあ、行かなくてもっといじめられるの嫌だ。
そう思い渋々、放課後指定された場所に行くと、
手を差し伸べられた。

『君いじめられてるでしょ?俺が助けてあげる。』

このときに差し伸べられてる手を握った時の感覚がはっきり残ってる。
私は思わず、目が潤んでしまった。こんなに優しい感情が、この世の中にあるなんて。
本当に、顔も名前も、完璧に忘れてしまったけど、この人のことは一生忘れない。
この人は、本当に助けてくれた。内側から爆破する感じで。
人生で一番、人に惚れたかもしれない。
その人が、とても輝いて見えた。