笹と川のせせらぎ

彼女はいつもハーフパンツに半袖シャツ、口調もどこか強めで、挙句の果てに「ボクっ娘」
どう見ても男性らしさ9割増しだった。

ある日、聞いてみたことがある。

「どうしてスカートを履かないの?」

『だって、スカートだと走り回れないもん!』

そういうことだ。
きっと彼女は女性らしさとかそういうのは気にしていない。
より効率よく遊びやすいかどうか、が彼女にとっては最重要なのだ。
そんな感じだからいい意味で気を使わずに彼女と接することが出来た。
女性っぽさがあると気恥ずかしくて会話をするのも緊張していただろう。
そういう意味でも彼女と一緒にいる時間は気を使わなくても済むし、楽しかったのである。


だからこそ、ふと、女性らしさが垣間見えるとドキっとしてしまう。
普段意識せず、「友達」として接しているからこそ、たまに見せる女性らしさが気になってしまうのだ。
きっと彼女は気にしていない。
気にしていないからこそ、私は余計、気になってしまう。

私と彼女はお互いにないものねだりな関係だった。
私は運動神経、彼女は繊細さ。
多分他にもいいな~って思った部分はあったと思うが、一番大きい点はそこだ。

彼女の運動神経は目を見張るものがあったし、純粋にかっこいいなって思った。
彼女のかいた汗は輝いて見えた。
きっとこう思ったのは私だけじゃないはず。。。!
純粋に見とれてしまう。

私は。。。よく絵を描いたり、モノづくりをしていたので、
その行為が彼女にとっては羨ましく思ったようだ。
実際、彼女が絵を描いたり、何かを作っているのを見たことはなかった。
直接聞いたことはなかったが、きっと苦手なんだろうなぁとそういう空気は感じた。