笹と川のせせらぎ

そんな彼女にも「女の子らしい」一面もあった。
「~らしい」と言うと差別的な表現になってしまうかもしれないので、
あくまでも私個人の考え方として思ってほしい。
決して差別しているのではなく、私の思い込みだと言うことをご理解していただけたら幸いです。

彼女は「お花」が好きだった。
さすがに道路の脇などから生えてきたどこぞの野花までは把握していなかったけれども、
大体の花と花言葉は知っていた。
ちょっとした知識ではなく、好きだからこその知識、そんな感じだった。

『これはたんぽぽ!花言葉はね、真心の愛、幸せだよ』

『こっちはつつじ!英語だとアザレアで~花言葉は節度!色によっても違うんだよ?』

『朝顔はね、明日もさわやかに、だよ』

すごいなーって思った。
花のことを語るときは女の子なんだなぁって、そう感じた。


なかでも彼女は百合の花が好きだった。

『百合の花はね、薬用とか食用としても利用されてきたんだよ』

『白い百合が好きなんだ~』

『百合は昔から親しまれてきたお花なんだよ』

彼女の百合に対する思い入れは、その花を語るときに目が輝いていることからも、
相当深いことが手に取るようにわかった。


『百合の花言葉はね、純粋とか無垢とか威厳ってのがあるの!』


その花言葉を教えてもらったとき、
なんて彼女らしい花なんだろうなぁっと妙に納得した自分がいた。

彼女は純粋で無垢で威厳もあった。
彼女のための花だなって心からそう思ったのだ。


彼女が自分の好きなものを語るときのウキウキした顔は、
とてもステキで、
とても可愛くて、
とても美しかった。