冬の寒さは月を追うごとにどんどん増していった。
雪が降るほどでもないが、やっぱり寒いものは寒い。
着込めばいいとは言うものの、調子に乗って着すぎるとかえって汗をかいて大変なことになる。
かといって薄着すぎると寒い。
冬は温度調節が絶妙に難しかったりする。
ただでさえ寒い時期なのにこんなときに雨が降るとさらに外気が冷やされ、余計に寒くなる。
今日もまさにそれだ。
雨が降って、雨粒すらも冷たく、自転車も漕げない。
おまけに曇っていて空も暗いので気分を落ち込み気味になってしまう。
いつもだったら雨の日なら潔くお見舞いを諦める。
だけれど、最近のささかわはどうにも生きる力というものが日に日に減っていってしまっているように感じる。
お見舞いをしていない時間のことまではわからないが、私がお見舞いをしているときは少なくとも楽しそうに見える。
だからこそ、ただでさえ沈みがちな彼女のお見舞いをしたいと思っているのだが……
自転車が使えないのでさてどうしたものかと悩んでいる。
親に助言をもらってみると、あっさりと解決した。
「あら、それならバスで行けるんじゃない?」
その手があった!
親にお礼を言い、足早に身支度を整えると傘を持ってバス停に猛進した。
バスはそんなに本数があるわけではないのだが、たまたまタイミングがよかったようですぐにきた。
雨だからか、乗客は多く、ほぼ満員状態だった。
床は傘から滴る雨水や乗客の靴などでビシャビシャとなっており、油断するとすぐ滑って転びそうで危険地帯と化していた。
必死に倒れまいと鉄棒にしがみ付きながらしばらくすると目的地まで無事に到着した。
病院が目的地の人は多く、人の流れに任せて私もなんなく降りることができた。
「バス、楽だったなぁ」
そんな風に文明の利器に感動しつつ、彼女の元へ歩を進めるのであった。
だけど、いつもの病室に着くとささかわの姿がどこにもなかった。
見当たらないというよりも最初からいなかったかのようにシーンとしていた。
ベッドメイキングは完璧でしわ一つなく、綺麗そのものだった。
嫌な予感がした。
彼女はどこ?
どこにいってしまったの?
もしかしてもう……
しばらく立ち尽くしていたが、その内、力なくガクッとその場に崩れ落ちた。
腕をつき、何もない病室を眺め、涙を流すことしかできなかった。
雪が降るほどでもないが、やっぱり寒いものは寒い。
着込めばいいとは言うものの、調子に乗って着すぎるとかえって汗をかいて大変なことになる。
かといって薄着すぎると寒い。
冬は温度調節が絶妙に難しかったりする。
ただでさえ寒い時期なのにこんなときに雨が降るとさらに外気が冷やされ、余計に寒くなる。
今日もまさにそれだ。
雨が降って、雨粒すらも冷たく、自転車も漕げない。
おまけに曇っていて空も暗いので気分を落ち込み気味になってしまう。
いつもだったら雨の日なら潔くお見舞いを諦める。
だけれど、最近のささかわはどうにも生きる力というものが日に日に減っていってしまっているように感じる。
お見舞いをしていない時間のことまではわからないが、私がお見舞いをしているときは少なくとも楽しそうに見える。
だからこそ、ただでさえ沈みがちな彼女のお見舞いをしたいと思っているのだが……
自転車が使えないのでさてどうしたものかと悩んでいる。
親に助言をもらってみると、あっさりと解決した。
「あら、それならバスで行けるんじゃない?」
その手があった!
親にお礼を言い、足早に身支度を整えると傘を持ってバス停に猛進した。
バスはそんなに本数があるわけではないのだが、たまたまタイミングがよかったようですぐにきた。
雨だからか、乗客は多く、ほぼ満員状態だった。
床は傘から滴る雨水や乗客の靴などでビシャビシャとなっており、油断するとすぐ滑って転びそうで危険地帯と化していた。
必死に倒れまいと鉄棒にしがみ付きながらしばらくすると目的地まで無事に到着した。
病院が目的地の人は多く、人の流れに任せて私もなんなく降りることができた。
「バス、楽だったなぁ」
そんな風に文明の利器に感動しつつ、彼女の元へ歩を進めるのであった。
だけど、いつもの病室に着くとささかわの姿がどこにもなかった。
見当たらないというよりも最初からいなかったかのようにシーンとしていた。
ベッドメイキングは完璧でしわ一つなく、綺麗そのものだった。
嫌な予感がした。
彼女はどこ?
どこにいってしまったの?
もしかしてもう……
しばらく立ち尽くしていたが、その内、力なくガクッとその場に崩れ落ちた。
腕をつき、何もない病室を眺め、涙を流すことしかできなかった。

