彼女をひとしきり弄り倒して笑顔を取り戻したところで、本題に入ってみた。
「そういえば…ささはどんな病気なの?」
一瞬の静寂。
彼女は目を少し逸らし、また私を捉える。
『ボクね、心臓がその…悪いみたいなんだ』
『時々息切れしたり動悸になったり…』
『前は息切れ程度だったんだけど、最近は息をするのも苦しいときがあって…ね』
『もってあと半年~1年くらい…だってさ』
エヘヘと笑顔で笑ってみせるが、目は笑っていなかった。
自分の寿命を告げるなんて誰だって辛いだろう。
きっと医者からそう宣告されたときはとても悲しかっただろう。
とても…筆舌に尽くしがたい。
私は、なんて軽率なことを聞いてしまったんだろう…と今になって後悔した。
「ささ、ごめん…」
「そんなに…悪いの……」
涙があふれてきた。
きっと私以上に彼女の方が辛いだろう。
なのに彼女は笑っていた。
『うん、でもね、それを告げられたのは去年なんだ。実はもうタイムリミットの一年、経っちゃったんだ』
『でもほら、見て?ボクはまだココにいるよ?』
『ココにいて、君を見てる』
『君といろんなお話をしてる』
『君と泣いたり笑ったりしてる』
『君と喜びを分かち合っている』
『それだけでボクは幸せなんだ』
『奇跡ってあるんだなって、思うんだ』
『いつか急に倒れてしまうかもしれないけど…』
『そのときまで、ボクは君の傍に、いたいな?』
『ボクね、夏祭りの夜、星空に願ったんだ。』
『ずっと君の隣で笑い合いたい、語り合いたい、ドキドキしたいって』
『だから……ボクの傍にいてほしい』
私の服の裾を握る手は震えていた。
きっと今も怖いに決まってる。
それでも、私といたいと言ってくれた。
私に拒む理由なんてない。
最初からそのつもりだ。
「もちろん」
「ずっとずーーーっと、君の隣にいるよ」
「そしてずっとずっと、大好きだよ?」
そう言って彼女を優しく抱きしめた。
抱きしめて初めて気づいた。
彼女は去年よりも華奢な体型になっていた。
私の前では見せないけれど、きっとずっと辛くて苦しんでたんだ。
それを見ないフリをしていたのかと自分を責める。
「気づけなくてごめんね」
「これからは僕がずっと傍にいるから」
『うん…うん…』
私の一言で彼女は堰を切ったように泣きじゃくる。
普段我慢し、押し殺してきたであろう感情が溢れ出して止まらない。
夕日に照らされながら、私とささかわは辺りが暗くなるまで泣き続けた。
「そういえば…ささはどんな病気なの?」
一瞬の静寂。
彼女は目を少し逸らし、また私を捉える。
『ボクね、心臓がその…悪いみたいなんだ』
『時々息切れしたり動悸になったり…』
『前は息切れ程度だったんだけど、最近は息をするのも苦しいときがあって…ね』
『もってあと半年~1年くらい…だってさ』
エヘヘと笑顔で笑ってみせるが、目は笑っていなかった。
自分の寿命を告げるなんて誰だって辛いだろう。
きっと医者からそう宣告されたときはとても悲しかっただろう。
とても…筆舌に尽くしがたい。
私は、なんて軽率なことを聞いてしまったんだろう…と今になって後悔した。
「ささ、ごめん…」
「そんなに…悪いの……」
涙があふれてきた。
きっと私以上に彼女の方が辛いだろう。
なのに彼女は笑っていた。
『うん、でもね、それを告げられたのは去年なんだ。実はもうタイムリミットの一年、経っちゃったんだ』
『でもほら、見て?ボクはまだココにいるよ?』
『ココにいて、君を見てる』
『君といろんなお話をしてる』
『君と泣いたり笑ったりしてる』
『君と喜びを分かち合っている』
『それだけでボクは幸せなんだ』
『奇跡ってあるんだなって、思うんだ』
『いつか急に倒れてしまうかもしれないけど…』
『そのときまで、ボクは君の傍に、いたいな?』
『ボクね、夏祭りの夜、星空に願ったんだ。』
『ずっと君の隣で笑い合いたい、語り合いたい、ドキドキしたいって』
『だから……ボクの傍にいてほしい』
私の服の裾を握る手は震えていた。
きっと今も怖いに決まってる。
それでも、私といたいと言ってくれた。
私に拒む理由なんてない。
最初からそのつもりだ。
「もちろん」
「ずっとずーーーっと、君の隣にいるよ」
「そしてずっとずっと、大好きだよ?」
そう言って彼女を優しく抱きしめた。
抱きしめて初めて気づいた。
彼女は去年よりも華奢な体型になっていた。
私の前では見せないけれど、きっとずっと辛くて苦しんでたんだ。
それを見ないフリをしていたのかと自分を責める。
「気づけなくてごめんね」
「これからは僕がずっと傍にいるから」
『うん…うん…』
私の一言で彼女は堰を切ったように泣きじゃくる。
普段我慢し、押し殺してきたであろう感情が溢れ出して止まらない。
夕日に照らされながら、私とささかわは辺りが暗くなるまで泣き続けた。

