梅雨になり、自転車が使えない日が続いた。
彼女に会いに行けない!
梅雨は元々気分が沈みがちだけれど、彼女に会えないということで余計に寂しくなる。
「早く梅雨よ去れ!」
こんなに願ったことはなかった。
願い虚しく、今年の梅雨は長かったが……
彼女はどうしているかな?
元気しているかな?
連絡できないことをこれほど呪ったことはなかった。
そんなことを考えながら悶々とする毎日を過ごしていたら梅雨がいつの間にか明けていた。
ある日、いつものように会いに行くと珍しく彼女が病室にいなかった。
トイレかなとも思ったが、それにしては戻ってくるのが遅かった。
「何かあったのかな…」
そんな不安に苛まれていると、後ろから声が聞こえた。
『あれ。君、来てたの?』
『今日もありがと!』
後ろを振り返ると彼女が立っていた。
松葉杖をつきながら…
「え!ど、どうしたの?」
「どこかで転んだ?」
『んーん、どこも怪我してないよ!』
『ちょっと寝たきりの時期が長かったからちょっと歩いてたんだ』
寝たきりだと筋力低下を招くという。
子供心にそれはまだいまいち理解ができず、どうして?というような顔をしていたと思う。
『人間の身体ってね、動かないとどんどん鈍ってきちゃうんだ』
『元気になったとき、自由に動けないの嫌だからね!』
彼女は前向きに「今後」のことを考えていた。
私は彼女の今後が不安で不安で仕方ないのに彼女は前を、ずっと前を見ていたのだ。
私が思っているよりずっと彼女は未来を見据えているんだなと感心した。
彼女に会いに行けない!
梅雨は元々気分が沈みがちだけれど、彼女に会えないということで余計に寂しくなる。
「早く梅雨よ去れ!」
こんなに願ったことはなかった。
願い虚しく、今年の梅雨は長かったが……
彼女はどうしているかな?
元気しているかな?
連絡できないことをこれほど呪ったことはなかった。
そんなことを考えながら悶々とする毎日を過ごしていたら梅雨がいつの間にか明けていた。
ある日、いつものように会いに行くと珍しく彼女が病室にいなかった。
トイレかなとも思ったが、それにしては戻ってくるのが遅かった。
「何かあったのかな…」
そんな不安に苛まれていると、後ろから声が聞こえた。
『あれ。君、来てたの?』
『今日もありがと!』
後ろを振り返ると彼女が立っていた。
松葉杖をつきながら…
「え!ど、どうしたの?」
「どこかで転んだ?」
『んーん、どこも怪我してないよ!』
『ちょっと寝たきりの時期が長かったからちょっと歩いてたんだ』
寝たきりだと筋力低下を招くという。
子供心にそれはまだいまいち理解ができず、どうして?というような顔をしていたと思う。
『人間の身体ってね、動かないとどんどん鈍ってきちゃうんだ』
『元気になったとき、自由に動けないの嫌だからね!』
彼女は前向きに「今後」のことを考えていた。
私は彼女の今後が不安で不安で仕方ないのに彼女は前を、ずっと前を見ていたのだ。
私が思っているよりずっと彼女は未来を見据えているんだなと感心した。

