笹と川のせせらぎ

ひとしきり涙を流し、彼女が落ち着いた頃、
意を決して彼女に聞いてみた。

「ささは。。。急に体調悪くなっちゃってたけど、風邪が長引いちゃってたの?」

ささは、しばらく悩んで沈黙の時間が続いた。
そして、決心したかのように口火を切る。

『ボクね、もしかしたら病気かもしれないんだ』
『ちょっと重い病気。。。かも』

とても、衝撃だった。
彼女が病気。
せいぜい風邪くらいのことを想像していたので、
その答えが返ってくるとは思ってもみなかった。
心が追い付かない。

「え。。。」
『あ、ごめんね。やっぱりびっくりしちゃうよね』
『重い話しちゃってごめん』
『今の忘れて!おしまい!』

そう語る彼女は今にも泣きそうな顔をしていた。

「いいの。こっちこそごめんね?変なこと聞いちゃった」

そう言って彼女の手を握る。
抱きつくのはなんとなく、恥ずかしかったのでせめて安心させてあげようと彼女の手を握ってあげた。
少しでも触れていれば安心してくれるかな?との思いつきだ。
上手い言葉が思い浮かばない。
彼女を安心させてあげたいのに、それができない自分がとてももどかしかった。

『でもね、今は調子いいんだ!』

握りこぶしを作り、ボクサーのように素振りをするしぐさをする。

『君の用意してくれたプレゼントももらったし、元気もらった!』
『ホントありがと』
『ボクの好きな花も覚えててくれて嬉しい!』
『大切に、するね。すごく大事にする!』

かろうじて出た言葉が、

「僕もこの花、好きになったかも」
「すごく…綺麗で素敵な花だなって思ったよ」

彼女は悲しいとも嬉しいとも取れる笑顔でニコっとしてくれた。

『ありがと!』