笹と川のせせらぎ

次の日、彼女が登校していたのでお昼休みに会いに行った。

「ささ、おはよう」
『ん おはよう』

先週より少し元気のような気がした。

「放課後、時間ある?」
『今日は。。うん、大丈夫だよ』
『どこか行く?』
「どこか行ってもいいけど。。渡したいものがあるんだ」
『え!なになに、なにくれるの?』
「それは放課後までのお楽しみ」

久しぶりに彼女の満面の笑顔が見れた気がした。
とても。。。可愛かった。
その笑顔を見れただけでも苦労してあの公園までいった甲斐があったな、そう思った。

それから放課後までの時間がとても短く感じた。

「ささ、これ。。。あげるね」

そう言って先日ゲットしてきた百合の花をプレゼントする。
百合の花だけでは味気ないとそれに見合う花を見繕って花束を作ってみたのだ。
・・・もちろん、親の手は借りたが。

『えっと。。。』
『すごく。。。嬉しい!ありがとぅ』

そう言って彼女はほろりと涙を一筋流す。

『私ね、最近ちょっと落ち込んでて。。。君にもそっけない態度取っちゃってごめんね?』

そう言うと彼女の目から涙が溢れ出てきていた。

『それなのにこんな。。。ボクの好きな花、わざわざ。。。』
『ズルいよ君』
『心がすごく。。。温かくなっちゃうじゃん』

そう言って抱きつかれた。
抱きつかれ、彼女は涙が枯れるまで泣き続けた。
私は、彼女に寄り添うように、ただぎゅっと抱きしめてあげた。
言葉はいらなかった。