笹と川のせせらぎ

「やっと、着いた」

ふぅ。。。と漕ぎ続けてパンパンになった足をペダルから降ろし、駐輪場に自転車を置く。
その公園は私の実家近くにある「中央公園」なんか比じゃないくらい、広大な面積を有する公園だ。
夏には花火大会も開催されるくらい、ちょっとした場所なのだ。
家族でもまれに来たことがあった気がするが、自分だけで訪れたのは初めてだ。
この公園は入場料がかかる。
とても大きな公園だから当然なのかもしれないが、中学生以下は無料で入れるのでラッキーだった。

自然も多く残されており、
「サイクリングコース」や「庭園」、「バーベキューエリア」や「カフェ」、「ドッグラン」、
子供たちのあふれかえる「アスレチックエリア」なんかもあり、とても広い。
そこでまずは園内のマップを探すことにした。
闇雲に走り回っても見つかるわけもないのだ。

今でこそ整備されている公園だが、昔はもう少しこう、「放置」状態で今ほど綺麗な公園ではなかった。
今でこそ、そこそこな賑わいを見せているが、この当時はそんなに人が多くいたわけでもない。
もちろん早朝というのもあるかもしれないが。。。

花が群生しているところに辿りつくと「出張花屋さん」みたいな出店があった。
植えられている百合はどうやら7~9月頃が見ごろだそうで、見つけることは出来なかったが、
花屋さんでは白い百合の花が数本売られていた。
実物を初めて見たが、とても…綺麗な花だなと思った。

「このお花、2本ください」

花屋さんは丁寧に4本包んでくれた。

「あ。。。2本で大丈夫ですよ?」

花屋さんは言う。

「百合はこの4本で終了なので是非もらってあげてくださいな、小さなお客さん」

ニコニコしながらそう言って渡してくれた。
百合の花はとても活き活きとしていて、私まで元気をもらえた気がした。