笹と川のせせらぎ

夏の間はほとんどの時間を彼女と過ごした。
それから夏も終わりを告げ、涼しく。。。むしろ肌寒くなってきた頃から、
彼女が少し学校を休みがちになった。

今まで彼女と病気なんて一番縁遠い存在だと思っていた。
彼女が休むことなんて一度もなかったし、風邪をひいていることもあまりなかったからだ。
いつも元気で「子供は風の子」という言葉がよく似合う子だと思っていた。
そんな彼女が、いないのだ。
もちろん毎日いないわけではない。
時々登校してきては相変わらず私の教室に会いに来る。

『昨日はね、カレー食べたの!』
『初めて中辛食べたんだけど、それがもー辛くて辛くて!』
「ささは辛いのだめなんだね(笑)」
『君はー…』
「ずっと中辛。。。かな?」
『えっ!ずっと中辛!?すごいねぇ』

そんな他愛ない会話が毎日できないのは少し、いや、かなり寂しかった。
急に寒くなって体調でも崩してしまったのだろうか?
彼女とばかり話をしていたので、彼女がいないと急に心細くなる。

「愛しの彼女はどーしたんだよ!」

挙句の果てには野次を飛ばされる始末だ。
今まで周りからどう見られてきたのかがわかる。
やっぱりそういう風に見えちゃってるよね、と。
別に悪い気はしなかったけれど、ちょっとだけ。。。心がきゅっとなった。