****
中学1年生の夏。
一生守るべき存在が、俺にはできた。
****
小学校の頃からいかつい見た目をしていた俺はクラスでも一人で浮いていた。
家庭環境も最悪だった俺は人に興味はなかった。一人きりでも、全く問題はなかった。
中学の夏。俺に話しかけてきた一人の変な奴。
『それ、カッコいい、ね』
筆箱についていた一つのチャームを褒めてきたコイツ。
3年前、小学生の弟が誕生日にくれた、俺の人生の中で唯一の宝物。
見た目にそぐわない動物のかわいいチャームだったが俺はずっと大切にしていた。
その会話をきっかけに、アイツは何故か俺に付きまとうようになり、一緒にいることが多くなった時、
『なぁ、いつものやつらは?』
『あ、なんか、今日は僕としゃべる気分じゃないんだって!』
アイツといつも一緒にいた同級生があいつに対し、日に日に冷たい視線を送るようになっていた。
次の日も次の日も。あいつはどんどん一人になっていった。
その違和感を感じていたある日。
昼休みに教務室から戻り、柊人の元へ戻ろうと、僅かに空いている教室の扉に手をかけた。
だが、室内から激しい騒音と怒号が聞こえてきた。机同士がぶつかり、倒れる音を。
どうせ喧嘩だろう。巻き込まれ、問題を起こしたくない。ただその気持ちで、その場から離れようとした。
しかし、足は動かなかった。聞いたことのある声が、その場から聞こえたから。
『僕はふざけてなんかないし、僕は悪くない!!』
『お前が悪いんだろ!』
『女の子泣かすとか最低だわ!』
アイツと、アイツの元友達であった同級生たちだった。
内容はただの恋愛による嫉妬だったらしい。
クラスのボスのような女の子がアイツに対し告白したが、アイツはその子に興味なく断った。
そのことに怒った同級生が、騒動を起こした。だとか。
だが俺は唯一の大好きな親友が傷つけられ、殴られるのは見てられなかった。
そこからは考える余裕もなくただがむしゃらにアイツを庇った。
同級生だった奴らを何度も何度も殴った。
教室は修羅場以上のものだった。その荒れた状況は最終的に担任に収められた。
俺はガチギレされたけどな。
ただ、半泣きで教務室から出てきた俺に唯一アイツは声をかけてくれた。
『ごめんね、文弥君、』
『そして、』
『ありがとう!』
『文弥君は、僕のヒーローだね!』
屈託のないあの笑顔は、人生で見たことのない、綺麗で純粋な笑顔だった。
あれから俺はアイツの隣に居続け、守り続けた。
アイツの本当のヒーローになりたかったから。
そして高校でもアイツを守るために、新学期に知り合った類と要斗をGrade4に入れた。
俺が守り抜きたい奴。それが柊人だったという訳。
****
中学1年生の夏。
一生守るべき存在が、俺にはできた。
****
小学校の頃からいかつい見た目をしていた俺はクラスでも一人で浮いていた。
家庭環境も最悪だった俺は人に興味はなかった。一人きりでも、全く問題はなかった。
中学の夏。俺に話しかけてきた一人の変な奴。
『それ、カッコいい、ね』
筆箱についていた一つのチャームを褒めてきたコイツ。
3年前、小学生の弟が誕生日にくれた、俺の人生の中で唯一の宝物。
見た目にそぐわない動物のかわいいチャームだったが俺はずっと大切にしていた。
その会話をきっかけに、アイツは何故か俺に付きまとうようになり、一緒にいることが多くなった時、
『なぁ、いつものやつらは?』
『あ、なんか、今日は僕としゃべる気分じゃないんだって!』
アイツといつも一緒にいた同級生があいつに対し、日に日に冷たい視線を送るようになっていた。
次の日も次の日も。あいつはどんどん一人になっていった。
その違和感を感じていたある日。
昼休みに教務室から戻り、柊人の元へ戻ろうと、僅かに空いている教室の扉に手をかけた。
だが、室内から激しい騒音と怒号が聞こえてきた。机同士がぶつかり、倒れる音を。
どうせ喧嘩だろう。巻き込まれ、問題を起こしたくない。ただその気持ちで、その場から離れようとした。
しかし、足は動かなかった。聞いたことのある声が、その場から聞こえたから。
『僕はふざけてなんかないし、僕は悪くない!!』
『お前が悪いんだろ!』
『女の子泣かすとか最低だわ!』
アイツと、アイツの元友達であった同級生たちだった。
内容はただの恋愛による嫉妬だったらしい。
クラスのボスのような女の子がアイツに対し告白したが、アイツはその子に興味なく断った。
そのことに怒った同級生が、騒動を起こした。だとか。
だが俺は唯一の大好きな親友が傷つけられ、殴られるのは見てられなかった。
そこからは考える余裕もなくただがむしゃらにアイツを庇った。
同級生だった奴らを何度も何度も殴った。
教室は修羅場以上のものだった。その荒れた状況は最終的に担任に収められた。
俺はガチギレされたけどな。
ただ、半泣きで教務室から出てきた俺に唯一アイツは声をかけてくれた。
『ごめんね、文弥君、』
『そして、』
『ありがとう!』
『文弥君は、僕のヒーローだね!』
屈託のないあの笑顔は、人生で見たことのない、綺麗で純粋な笑顔だった。
あれから俺はアイツの隣に居続け、守り続けた。
アイツの本当のヒーローになりたかったから。
そして高校でもアイツを守るために、新学期に知り合った類と要斗をGrade4に入れた。
俺が守り抜きたい奴。それが柊人だったという訳。
****

