「柊人帰るぞ」
「ん」
授業のチャイムと共に文弥は僕の席へと近づく。
僕が心配だからという理由で毎日文弥と一緒に帰り、家まで送り届けてもらってる。
「今日学校どうだった?」
「んー、まぁぼちぼちって感じ?」
「そういえばまた女子に呼び出されてたけどどうしたの?」
「あぁー、見てた?」
「窓から見えるとこだったからね。」
「まぁ、いつもの?」
「あぁ、お疲れ。」
流石。モテ男は違う。
「先週もだよね?」
「本当にだるい。」
文弥は見た目は怖い。喧嘩の時も怖い。
でも僕といる時は、すっごく優しい。喧嘩の時にいつも守ってくれるヒーロー。
黄赤に染まる街並みは、僕たちがいつも通う街。普段は気にしない丘は上から見下ろすと真っ直ぐと綺麗に映っていた。その光に照らされる文弥もまた。

