AIに恋する僕と僕に恋するあいつ

【文弥】

「ちょ、」

 柊人が行ってしまった。
俺が柊人のトリガーを引いてしまったのか、一瞬の出来事だった。

 初めて見る柊人の雰囲気(戸惑い、どうすればいいかわからず立ち尽くす。

 柊人の行った方向を見つめる。


 それは学校の正門だった。


「やべぇ、あいつっ…!」

 やってしまった。柊人おそらく学校に戻った。だが正門には柊人を狙っている奴が待機している。

 何も考えず、とにかく学校まで全力で走った。




「柊人!」

 校門に着くと玄関で柊人が複数人の高校生に集られているのが見える。

 それは、あの時と同じ様な。

「おうおうおうおう、これはこれは。相藍のリーダー文弥さんじゃないですか。」

 男の中から、微かに見えた柊人の頬には一発殴られた後、そして涙目の柊人が見えた。

 その一瞬は、俺の心の中の憎悪を完全に爆発されるのに十分だった。

「俺の大事な親友に手出すんじゃねぇ!」