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なんだこれ…。ゲームか何かか?
少年は自分の感覚がおかしくなっているのか。試しに頬を抓ってみた。
「痛っ!」
少年はもう一度頬を抓った。
「痛っ!」
頬を抓っても、痛いってことは…。まさか本当に異世界に転生したのか!!?
少年はこれが現実であるということと、異世界に来たという事実に興奮が込み上げてくる。
青い空、見たことのない森、知らない声、自分のものとは思えない身体──なにもかもが違う。あの薄暗い部屋もない。ゴミ溜めの部屋でもない。病気に蝕まれた身体でもない。
そして何よりも、あの人生を生きなくていいことだった。
「はは……」
少年は笑った。笑うことすら、久しぶりであった。
「本当に異世界に来たんだ…」
