散歩へ行った日は、そのまま俺のマンションで一緒に夕食を作る。
cielが早く店を閉めるようになってからそんな日が増えた。
浅葱さんがワチの足を洗っている間にドッグフードを用意していると、目の前をワチがすごい勢いで走って行くのが見えた。
ワチは頭がいい。
初めてうちへ来た時はずっと震えていたし、浅葱さんのそばを決して離れようとしなかったけれど、トイレだけは部屋の隅に設置していたところまで走って行って、失敗することがなかった。
しばらくして戻って来たワチは、俺の足を支えに後ろ足で立ち上がり、ご飯の催促をする。
一見心を許してくれているように見えるけれど、撫でようとしたら逃げるのだから理解不能。
ご飯を食べるワチを浅葱さんはじっと見つめている。
まさか食べ終わるまで見つめているつもりなのかと思ったら、見つめていた。
そんな浅葱さんを俺も見ているのだから同レベではある。
「ごめんね、手伝うよ」
「することないよ。今日はサクッと親子丼だから。下準備してるし、後は卵を落とすくらい」
「次回はわたしが作るね」
「楽しみにしてる」
ご飯を食べている間、ワチはエアコンの風で揺れるカーテンに唸ったり、ガラスに映る自分の姿を見て逃げたり、毎回、何かと忙しそうにしている。
この散歩の延長上にある時間は約束して成り立っているわけではなく、いつからか気がついたらこうなっていた。
もし、クリスマスを理由に誘ったら、浅葱さんは何と言うだろう?
cielが早く店を閉めるようになってからそんな日が増えた。
浅葱さんがワチの足を洗っている間にドッグフードを用意していると、目の前をワチがすごい勢いで走って行くのが見えた。
ワチは頭がいい。
初めてうちへ来た時はずっと震えていたし、浅葱さんのそばを決して離れようとしなかったけれど、トイレだけは部屋の隅に設置していたところまで走って行って、失敗することがなかった。
しばらくして戻って来たワチは、俺の足を支えに後ろ足で立ち上がり、ご飯の催促をする。
一見心を許してくれているように見えるけれど、撫でようとしたら逃げるのだから理解不能。
ご飯を食べるワチを浅葱さんはじっと見つめている。
まさか食べ終わるまで見つめているつもりなのかと思ったら、見つめていた。
そんな浅葱さんを俺も見ているのだから同レベではある。
「ごめんね、手伝うよ」
「することないよ。今日はサクッと親子丼だから。下準備してるし、後は卵を落とすくらい」
「次回はわたしが作るね」
「楽しみにしてる」
ご飯を食べている間、ワチはエアコンの風で揺れるカーテンに唸ったり、ガラスに映る自分の姿を見て逃げたり、毎回、何かと忙しそうにしている。
この散歩の延長上にある時間は約束して成り立っているわけではなく、いつからか気がついたらこうなっていた。
もし、クリスマスを理由に誘ったら、浅葱さんは何と言うだろう?



