cielのランチメニューは3種類だけで、そのうち2種類は定番の唐揚げ定食とハヤシライス。残りの1種類が日替わりとなっている。
今日の日替わりのメインはささみに梅肉と紫蘇を挟んで揚げたもので、小鉢はきゅうりとささみのゴマだれ和え。両方にささみが使われている。
早江さんが「大雑把」と言われるのはこういうところからもきているらしい。
先週来た「びっくり唐揚げのお客さん」がこっそりと教えてくれた。
ランチタイムの嵐が去って片付けが済むと、2人で向かい合ってお昼ご飯を食べ、コーヒーを飲むところまでがルーティーン。
コーヒーを飲むカップは「お店のカップでは味気ない」と言って早江さんが専用のマグを用意してくれた。早江さんのは赤い制服に毛皮の帽子を被ったイギリスの近衛兵のイラストが描かれていて、わたしのには犬の足跡が描かれている。
「あの……前から思ってたんですけど、ここのコーヒーって、エスプレッソですよね?」
「そうよ」
知ってたんだ。
「エスプレッソを小さなカップじゃなくて、普通のコーヒーカップで飲みたい人間がいたっていいでしょ。私が何をどう思おうが私の自由。何が正しいかなんて他人に決められたくないね」
それは羨ましいくらい潔い答え。
きっと日替わりのおかずにささみがかぶっていたことを指摘しても、堂々と同じ答えが返ってくるに違いない。
ふへへ、と変な笑い声を出してしまい、早江さんに微妙な顔をされた。
「今日はコーヒー飲んだらウーパールーパーして来てよ」
それを言うならウーバーイーツですよ。
そして厳密にはちょっと違う。普通に「配達」って言えばいいのに。
「どこへですか?」
「一成くんのとこ。あの子、きっと食べてないから」
どうしてそう思うんだろう?
早江さんと「びっくり唐揚げのお客さん」との関係はよくわからない。
今日の日替わりのメインはささみに梅肉と紫蘇を挟んで揚げたもので、小鉢はきゅうりとささみのゴマだれ和え。両方にささみが使われている。
早江さんが「大雑把」と言われるのはこういうところからもきているらしい。
先週来た「びっくり唐揚げのお客さん」がこっそりと教えてくれた。
ランチタイムの嵐が去って片付けが済むと、2人で向かい合ってお昼ご飯を食べ、コーヒーを飲むところまでがルーティーン。
コーヒーを飲むカップは「お店のカップでは味気ない」と言って早江さんが専用のマグを用意してくれた。早江さんのは赤い制服に毛皮の帽子を被ったイギリスの近衛兵のイラストが描かれていて、わたしのには犬の足跡が描かれている。
「あの……前から思ってたんですけど、ここのコーヒーって、エスプレッソですよね?」
「そうよ」
知ってたんだ。
「エスプレッソを小さなカップじゃなくて、普通のコーヒーカップで飲みたい人間がいたっていいでしょ。私が何をどう思おうが私の自由。何が正しいかなんて他人に決められたくないね」
それは羨ましいくらい潔い答え。
きっと日替わりのおかずにささみがかぶっていたことを指摘しても、堂々と同じ答えが返ってくるに違いない。
ふへへ、と変な笑い声を出してしまい、早江さんに微妙な顔をされた。
「今日はコーヒー飲んだらウーパールーパーして来てよ」
それを言うならウーバーイーツですよ。
そして厳密にはちょっと違う。普通に「配達」って言えばいいのに。
「どこへですか?」
「一成くんのとこ。あの子、きっと食べてないから」
どうしてそう思うんだろう?
早江さんと「びっくり唐揚げのお客さん」との関係はよくわからない。



