超絶方向音痴な俺は今、超絶イケメンに手を引かれています

その日は頭が痛くなるぐらい日差しが強かったのを覚えている。
道に迷う理由、機械や地図に疎い理由そんな物どうでも良いと思えた思い出の日になるはずだった、あの日

「はやく、欲しいものあるんだろ?」

同じクラスの内海は有無を言わせない問いかけと共に体がぐいっと引っ張られた

「う、内海…!?あ、ちょっと、」

一回でもテンポをミスれば躓いて転ぶ運命が見えるほどの速さで、着いていくのに精一杯

少し走った所だろうか、内海が口を開いた

「この辺で合ってる?」

「あってるけど、、なんで分かった…?」

俺言ったっけ、?内海って超能力者的な?いやあの時手引っ張られたし、、うーん…
そんな事を頭の中でぐるぐると考えていた

「あ、今超能力持ってるとか思っただろ、てか眉間にしわ寄ってる」

そう言って内海は眉と眉の間をつんと触ってきた

バレてるバレてる、俺そんな顔に出るか?
顔をスッと手で隠すようにした

「というかお友達は良かったのか…?」
事の速さに身を任せていたせいで大事な事を聞きそびれていた
絶対友達の方が大切だよね、?ほっといていいのか、いやそもそもなんで俺に道案内を?

「良くはないけど、なんか道のど真ん中に見覚えあるやついるな、みたいな?」

そんなノリで、、申し訳なさが募った

「助けてもらった身が言うのもあれだけど、ほら俺っていつも道迷ってるし、友達放っといてまで俺みたいな奴助ける必要ないと言うか…」

いつものクセで自分を下げて語る鵜葉グセ、誰に言われたんだっけ、
そう卑下気味に語ると内海は不機嫌そうな顔をした

あれ、俺怒らせちゃった?でも事実無根だし…
俗に言う陽キャってほんとうに掴めないし、難しい、

沈黙が続いた、俺はそんな空気に耐えられなくなり

「怒らせたなら謝るから、!ごめん、それじゃあ」

そう言い放って店内に逃げ込んだ
手を煩わせたならそう言ってくれれば良いのに…謝るじゃん俺、、
勢いで店内に入ったせいか行きたかった店と違う店に入っていた

「あれ、俺どっから来たんだっけ…」

それさえも分からなくなる現状、高1にもなってこれは流石に厳しいな…
スマホの充電がなくなる前に兄に連絡を入れた

『また迷子になってしまいましたお迎え頼みます』

お迎えを頼む時は誠意を見せるために敬語という俺のモットー
数分もしない内に
『了解、場所の写真か店にいるなら店名、後そこから1ミリも動くなよ』

やはり兄は偉大だ


そんなこんなで家に帰ることが出来た
だが俺にはまだ課題が残っていた、そう内海魁斗への謝罪会見だ…
明日学校に行くのが怖い、ブチギレして友達に話して俺をいじめるとかないよな…いやあるかも、、そう考えるだけで体がブルっと震える

いや、考えるだけ嫌な妄想しか出来ない、一旦今は無心だそう無心、、

俺は生まれて初めて睡眠導入とかいう動画を流しながら眠りについた。