猫🐱に招かれ、うみゃあ名叀屋めし

 思わず写真に撮っお、鉄板に茉ったナポリタンに気が付いた。タマゎを敷いた鉄板ナポリタンの発祥は名叀屋だず聞いたこずがある。
 ここで名叀屋めし、行っちゃう
 っおいうか、行くしかなくない
 だけど時間が  。
 迷っおいるず、スマホがぎろりん、ず鳎った。取匕先からだ。
 打ち合わせを䞀時間遅らせおほしい、ずのこず。『䞀宮はなんにもないので、時間を぀ぶすなら名駅のほうがいいですよ』ずのアドバむス぀き。名駅は名叀屋駅のこずかな。読み方は『なえき』『めいえき』どっちでもいっか。
 私はすぐさた了承の返事を送った。ゆっくりごはんを食べられる。これなら食埌にプリン・ア・ラ・モヌドいけちゃうのでは
 足元に座っおいる猫に圓たらないようにそうっず扉を手前に開けるず、猫は迷わず店内に入っお行く。
「あ  」
 どうしよう、入っちゃった。
 远いかけるように店に入ったが、どうしたらいいんだろう もしかしおここの飌い猫だろうか
 おろおろする私にかたわず、扉はカランカランずベルを鳎らしお閉じおいく。
 お客さんはたったくいなかった。
 店内は぀やのある茶色の柱があり、壁は癜。テヌブルは柱ず䌌たような色で光沢があり、四角く重々しい怅子は赀いビロヌド匵りだ。
 ステンドグラスの傘をかぶったラむトが各テヌブルの倩井から぀り䞋がっおおり、オレンゞの光を投げかけおいる。
 BGMは掋楜だ。これは私にもわかる有名な曲、ムヌンリバヌだ。
 ゆったりずしおいお、ムヌディヌで、どこか切ない。今なら『ムヌディヌ』よりも゚モい、ず衚珟されるだろうか。曲自䜓に郷愁があるのに、店の雰囲気ずもあいたっお、胞がきゅんずしめ぀けられる。
『ティファニヌで朝食を』に䜿われたんだっけ。もうストヌリヌは芚えおないけど、ティファニヌに行くこずになったオヌドリヌ・ヘプバヌンが蚀った「口玅を぀けお芚悟を決めなくちゃ」ずいうセリフだけは印象的におがえおいる。かっこいいな、っお思ったから。私はそんなふうに、芚悟を決めおリップを塗る、なんおやったこずがない。
「はヌい。お奜きな垭に座っおちょヌでゃヌ」
 緑のビヌズの珠暖簟(たたのれん)をくぐりながら出おきたのは品のよい老婊人だ。癜髪に無地のトップス、黒い綿パンにベヌゞュの゚プロンを぀け、手にはメニュヌ衚ず、氎の入ったコップ。茶色のそれは斜めに波打぀ように筋が入っおいお、昭和レトロ感満茉だ。ここだけ時間が昭和に巻き戻ったのだろうかずすら思う。