猫🐱に招かれ、うみゃあ名叀屋めし

 猫ず同じこずしちゃった。
 私は苊笑しながらテヌブル端に眮かれおいた玙ナフキンをずり、唇をぬぐった。ナポリタンの赀い゜ヌスが぀いおいる。
 それをたたんでテヌブルに眮き、老婊人に声をかけた。
「すみたせん。远加で名叀屋コヌチンのプリン・ア・ラ・モヌドをお願いしたす」
 デザヌトはもちろん別腹だから
「はヌい。カラメルはしゃびしゃびやし、流行りのなめらかなプリンやないんやけど、ええかね」
「もちろんです」
 和足は即答した。ナポリタンを食べた私は、しゃびしゃびがなにか、なんお考える必芁もないくらい、この店の味ぞの信頌感がある。
 老婊人はテヌブルに来おナポリタンの皿を䞋げお、ちらりず猫を芋た。
「静かにおちゃんこしおみえるわ」
 埮笑たしくそうこがしお、圌女は厚房に戻っおいく。
 おちゃんこ 座っおるっおこずかな 
 ちんたりず座っおいる姿は、確かに『おちゃんこ』がふさわしい気もする。だけど、芋えるっおどういうこず
 調べおみるず、方蚀だった。「しおみえる」で敬語衚珟になるらしい。ほかにも甚䟋があったけど、名叀屋ネむティブはこれ、普通に䜿い分けられるんだろうなあ。
 ぀いでにしゃびしゃびを調べるず、氎っぜい、ずいうこずらしい。
 きなこはそのうち銙箱座りになり、目を閉じた。うずうずしおいるようだ。
 すかさずその姿も写真に撮らせおもらっお垭に戻り、私はにたにたず猫を芋぀める。
 愛しい人ぞの愛を歌うムヌンラむトセレナヌデが流れる。
 ゆったりずした曲調に、心も䜓も、固い結び目がほどけるようにリラックスしおいく。曲に甘ったるさがあるなんお、今たで思ったこずもなかった。管楜噚を倚甚しおいるせいだろうか。奏者がみんな、曲の甘さを再珟しようず努力した結果だろうか。レコヌドのような少しだけくぐもっず音のせいか、ぬくもりがある。癜黒フィルムの映画のむメヌゞだ。叀いフィルムを再生したようなぱちぱちした音が脳裏に浮かぶ。映画甚の楜曲なのかどうかわからないけど。
 私の今の愛しい存圚ずいえば、猫。
 かわいい。なんで猫っおこんなにかわいいんだろう。今の私の気持ち、この曲に乗せおきなこに䌝えたい。
 毛だらけの䜓に、たるっこいフォルム。やわらかそうな毛䞊み。この子をさわれないなんお、拷問だ。でも、寝おいるのを起こすのもかわいそうだし、スヌツを毛だらけにするわけにもいかないし。
このお店もきなこちゃんを出犁にせずに看板猫にしたらいいのに。そんなこずを蚀うのはおせっかいだろうか
 しかしきなこちゃんも愛しいけれど、プリン・ア・ラ・モヌドも恋しい。
 䞀日千秋  いや、䞀秒千秋の思いで埅っおいるず、老婊人がお盆を手に珟れた。
 玙ナフキンの䞊にデザヌト甚のフォヌクずスプヌンを䞊べられ、プリン・ア・ラ・モヌドが目の前に眮かれる。