月城くんの偏食事情。

「あっ、また飲みすぎちゃった?ごめんごめん!」

「いや!血は大丈夫だけど…」

「いま…胸を弄りましたよね?」

「血を飲みながら…。」

「えっ、胸?!そうだった??ごめん!悶絶するほど美味しかったから、手がわなわなしちゃったかも…。」

「血を吸いながらエッチなことされたら、『血を飲んで良いよ』って簡単に言ってあげられなくなるから……。」

「き、気をつけて…。」

「わかった。でも、男でもおっぱい触るとエッチなの?真っ平なのに?」

「人によるのかもだけど、俺は静夢に興奮しながら触られたら、頭がおかしくなりそうだったよ!」

「へえ〜!じゃあ、僕のも触ってみて。」

静夢は好奇心に満ちた瞳を輝かせ、白くて薄い胸板を曝け出した。


肌を見るだけでも辛いのに?俺に触れ?だと!?

こんな正面からまともに触って、
「んッ!♡」なんて反応を喰らったら生き延びられる自信はない。


「静夢、ちょっと自分で触ってみてよ。」

「ええ〜自分で?」

「いいけど…。」

静夢は自分の手のひらで胸を押さえたり、指先で乳首を擦ったり摘んだりしていたが、首を傾げ、考えこむように視線を泳がせるだけだった。


「うーん、少しゾワッとするけど、気持ちよくはないね。」

「そうなんだ。」

「こーくんもしてみて。」


全く感じないのも少し残念な気がして、俺は静夢のピンク色の小さな乳首を、つんつんと突いてみた。


「んッ!♡」

なっ!!!?


白い肌が一瞬で赤く染り、静夢は激しく仰け反った。

「ちょっと!感じてるじゃん!さっきのなんだったの??我慢してたの?!」

「いやいや、ほんとにさっきは何ともなくて。でも、こーくんに触られたら、ん!ってなっちゃった。」

「好きな人に触られてると思うと、違うんだね。体って不思議…。」

「ねえ、もう食事は終わったから、いいでしょ?もっと触ってみて……。」


「いやもう無理だって、もう俺、帰りたい…。」

「どこに(笑)」


「静夢、俺は年季の入った童貞だよ?わかってるでしょ?今、俺の下半身がどうなってるか…。」

「あんまり煽ると、俺が静夢に挿れちゃうよ?」

「静夢が俺に挿れたいんだったら、ゆっくり進ませて。まだ心も体も準備ができてないから…。」


「あー、そのこと気にしてたんだ。お尻に入れるの嫌だって、僕が言ったから。」

「僕もあれからちょっと考えてて…。だって、どう考えても、僕のお尻の方が適役でしょ?あの時はお尻から何かが入ってくるって、ちょっと考えらなくて。だって、出たこともないんだよ?」

「あっ、確かに…。静夢のは挿れる挿れない以前に、出たこともなかったんだ…。なんか衝撃的…。」

「そう。だから今僕のお尻の穴は性行為のためだけについてるの。性器なんだよ!」

「そ、それは違うでしょ!?飛躍しすぎ!!」


「ただ、こーくんが僕で童貞卒業しちゃったら、きっと血の味が変わるよね。味が落ちるのは仕方ないんだけど、苦手な味になっちゃったらさすがに困る。食事が摂れるようになっても昼の子の血は時々飲み続けないと、また僕は夜の世界に戻ってしまうから。」

「それで、お母様に聞いたの。『目合いの本当の意味がわかったんだけど、お母様は目合いの前と後で、お相手の血の味は変わりましたか?』って。」

「お母さんに?!直接??」

「うん。一番わかってる人だし、他に聞ける人いないし。」

「お母さん、なんて??」

「『人によるかも知れないけど、私は…』」

「『前より美味しくなったわ』って。」

「ふふ…!」


「太陽の下で暮らせて、食事も出来るようになって、この血が更に美味しくなるなんて考えたらもう……!うふふふ…!!」


静夢は陶然とした表情で朱く染まった自分の身体を両腕で抱き込み、期待に身悶えるようにブルブルと小さく震えた。

なんて欲深い吸血鬼…
いや、吸血男子…。
ここまで貪欲なのに静夢は何でこんなに可愛いんだろう。緋美はクズにしか見えないのにな…。


「ってことで、こーくん。わかった?」

「僕のお尻に入れていいよ!」


んええええええええええええええ!!!