月城くんの偏食事情。

「あのっ…血を飲ませてもらうためだし、弟のを洗ってる時はなんとも思わなかったんだけど…!」

「……なんか、こーくんだと……ドキドキして、どうしたらいいかわかんなくなる…。」


えっ、ドキドキしてくれたんだ…
俺に欲情したってこと?
いやでも、静夢のことだからまだわからないな。
「ここを洗い終わったら、血が飲める〜♪」って感じの、ドキドキかも知れないし…。


「…静夢は、どうしたいの?」

「俺のここ、触りたい?」


「えっ!」

「………。」


真っ赤になってる!!
これは…!!
色々聞き出すチャンスでは?!


「触ってみたい気もするけど…悪いことしてるみたいな気持ちになる…。」

「俺はね静夢、血だけじゃなく、俺の全てを静夢にあげたいって、ずっと思ってたんだ。だから静夢が触ってみたいなら、どこを触ってもいいんだよ。」

「ただね……。」

「ここはね…触ると、変形するから……。」

「エッ、どんなふうに??」

「静夢のは、形変わったこと、ない…?」

「?無いと思う…」

「…ここに、血が集まる感覚も…?」

「……言われてみれば今日、こーくんとキスしてる時に…」

「少し…熱く…なったかも…。」


よし!よしよし!!!
もう少し踏み込もう!!


「静夢、童貞の意味はわかるよね?」

「えっ、うん、誰とも交わったことのない、ピュアピュア男子のことだよね…?」

「『交わる』は、どうすることかわかってる?」

「ええっ、性行為でしょ?保健体育で習ったよ。女の子と男の子が繋がることだって。眠くてあんまり聞いてないけど、さすがに知ってるよ。」

「どことどこで繋がるの?」

「ええ〜わかんないよ〜女の子のなんか、下着の中だとは思うけど、見たことないし…」

「男は?」

「……ここだとは思うんだけど、どうやったらこれで繋がれるかは、わかんない。」

「さっき言ったように、変形されせば、繋がれるんだよ。」

「静夢、大事なことだから、見てて。引かないでね…」

俺は俺自身を擦り、硬くそそり立たった状態を、静夢に見せた。
こんな無垢な少年に、自分の性器を大きくして見せるなんて……。でもその罪悪感と背徳感が混じり合い、胸を痛めながらも息は荒くなっていた。

変態おじさんみたいだな俺……。

「えっ…すごい……!」

「触ってみても、いい…?」

俺がコクンと頷くと、静夢は震える白い指で、硬くなった俺の性器を優しく包んだ。

「アッ…硬い…!これを…女の子に入れたら、童貞じゃなくなるんだ…。」

「…そうだけど、男同士でも、できるんだよ。相手に欲情して、固くなれば…だけど。」


「エッ!でも、どこに入れるの??」


「……お尻の穴。」


「ええっ!!お尻!!」

「いいの?!」

「えっ!」

「僕がこーくんのお尻に入れても、いいの?」

「えっ、そっち?!」

「うん。こーくんには、一生童貞でいて欲しいし。」

「フフッ、俺は静夢に入れられないの?」

「お尻なんて無理だよ〜!」

「固形物食べないから、きれいなのに?」

「いずれ食べるようになるし!」

「そのことが絡んでるから、早く言いたかったんだ。破壊の言葉、あるでしょ。『目合い』。」

「えっ、言っちゃって大丈夫??」

「うん、もう隠すことなくなったからいいよ。『目合い』ってね、実は…性行為のことなんだ…。」

「ええっ!そうなの?!」

「みんなの前でこーくんに、『目合いしよう♡』なんて言っちゃったよ…死ぬほど恥ずかしい……」

「ごめん、それが性行為だと知ったら静夢はショック受けるかも知れないし、性的な対象が女の子だけだったら、最悪俺は振られるかも知れないから、怖くて…。」

「でも、俺の性器を洗うのを躊躇った静夢を見て、俺が男でも、進める可能性あるのかな…って、思ったんだ。」

「──静夢。どれくらいかかるかわからないけど、いつか太陽の下で、一緒にサンドイッチ食べよう。俺も、俺のお尻も、頑張るから!」

「…こーくん…!」

「僕の隣は、こーくんじゃなきゃ嫌だよ!僕…こーくんみたいになれるように、頑張るね…!」


静夢は子どものように泣きながら、俺に抱きついてきた。

知らないことばかりで、混乱したよね。
『こーくんみたいになれるように』…か。俺なんか抑えるのに必死だったけど、静夢にとってはまだ未知の世界だもんな…。

一緒にいる未来を目指して、でも焦らず1日1日を大切に、過ごしていけるといいな…。


───ガラッ!!


「泣き声聞こえたんすけど?!先輩!!ついにしーちゃんに無理やり…!!」

やっと収まったのかこの変態ブラコンめ!
てかいつもこいつが邪魔するな…!


「何もしてないよ。大事な話をしてたんだよ。」

「ちょっちょっちょっ!!それそれ!!先輩も負けちゃってるじゃないっすか!!」

「うるさいなぁ、わざとだよ!わざと!」

「はぁ!?この変態野郎!!」


「緋美、違うんだ。僕は知らないことが多くて、ここがこうなることも…。ちょっとビックリしちゃったけど、知れてよかったと思ってる。」

「さ、上がろうか、こーくん。一杯飲ませてよ!」

「俺の奢りで、って?居酒屋みたいに言うなぁ〜。」

「あははっ!」