体育が終わり教室に戻ると、月城くんが真っ先に声を掛けてきた。
月「こーくん、大丈夫?もう鼻血出てない?他に怪我もしてない?」
(エッ!!!『こーくん』??!!)
俺にあれだけ興味が無さそうだったのに、凄く心配してくるし、いきなり下の名前で呼ばれるし…一体どうしたんだ???
光「いやっ…大丈夫だよ、もう血も止まったし、心配してくれてありがとう。」
俺がそういうと、
月「そっか、良かったぁ…」
と言ってはくれたものの…なんだが少し…残念そうに見えるのは気のせいかな……?
月「ねえ、今日から一緒に帰らない?」
光「えっ、いいけど、家どこなの??同じ方向かなぁ?」
月城くんは窓を指差した。
月「僕んちは、大体あっちの方向だよ。でもね、僕の家がどこだって良いんだ。こーくんに街案内とかしてあげながら一緒に歩きたいなぁと思って!」
ええ……
この人本当に今まで全く俺のこと見てなかった月城くん?仲良くしてくれるのは嬉しいけど、人が変わったみたいだ…。
月「いいよねっ?」
そう言って俺の顔を覗き込んできた月城くんがあまりにも可愛くて、
光「う、うん、…いいよ」
結局押し切られてしまった。
───放課後
「こーくん、帰ろう!」
終礼と共に月城くんが声をかけてきた。
俺がまだ鞄を持つ前だというのに、月城くんは待ちきれないといった様子で俺の腕を掴み、そのまま引っ張っていこうとする。
……そんなに急がなくても。。。
てかなんで腕掴むんだ、距離感おかしいよ。。。
月「こーくんのこと、もっと知りたい。色々聞いてもいい?」
光「あ、うん、いいよ」
月「恋人いたことあるの?」
光「こっ!ええっ!?いきなりそんな…!ちょっ…ちょっと、恥ずかしいな……」
月城くんは、顔を真っ赤にして慌てる俺を、
真顔で真剣に見つめ、答えを待っている。
なんでそんなこと聞くんだよ…
これって…もしかして……
俺に気があるんじゃ…………
……いやいや、自意識過剰だな!
男同士の恋話は、よくあるコミュニケーションツールだ。別に隠すことでもない。
光「恥ずかしいけど…誰とも付き合ったことはないよ。」
俺は正直に答えた。
光「いや、こんなこと言ったら、負け惜しみみたいだけど、親が転勤族だし?付き合ってもすぐ別れないといけないってなったら、自分も寂しいし?相手も可哀想だしね。だから…」
ふと月城くんの顔を見ると、俺の話に耳を傾ける様子は無く、目を三日月型に細め、頬をピンクに染めて、笑みが漏れないよう、震える唇を噛み締めていた。
月「いたことないんだ、『まだ』なんだね…!」
嬉しそうな彼に、俺は心臓がまたドキッと高鳴った。
そんな顔されたら、また勘違いしてしまいそうだ……。月城くんは綺麗で可愛いから、男でも…月城くんなら………。
いやいやいや!彼女のいない俺を笑っただけかも知れないし、変な考えはよせ、光!
せっかく仲良くなろうとしてくれてるんだから、純粋に男同士の友情を深めるんだ!!
俺が慌てて邪念をかきけしていると、
?「……しーちゃん。」
後ろから声がして、月城くんが足を止めた。
一緒に振り返ると、背の高い男が立っていた。
?「その男、誰?」
…大きいな、3年生かな。
しーちゃんって、月城くんのことか?
じゃあ「その男」って、俺のこと?
やたらと俺を睨んでくるけど……
…まさか月城くんの…彼氏??!!
月「転校生なんだ。こーくん。街を案内してあげようと思ってね。」
?「なんで面倒くさがりのしーちゃんが、そんなことするんだよ。」
月「んー、なんでだろう。僕にもわかんないんだけど、……彼は良い匂いがするんだ…。」
エッ やっぱり『匂い』って言った?『良い匂い』って言った??
月「その理由が知りたくて…。あ、こーくん、この子僕の弟。緋美(ひみ)だよ。1年生。仲良くしてあげてね!」
弟なんだ!大人っぽいな!
光「初めまして、日向野光です。緋美くん、よろしくね!」
緋「ひなたの…!?しーちゃん日光苦手なのに、なんでこんな見た目も名前もギラギラした奴といるんだよ!」
月「こらこら、緋美。こーくんのことを悪く言わないの。彼はとてもピュアなんだ。まだ誰ともお付き合いしたこともないんだよ。」
エッ、俺、見た目ギラギラしてるの?
ってか何で俺が彼女いたことない話、速攻で弟にバラすの??
緋「俺だって、しーちゃんのために…純潔守り続けてるのに…!」
は??何の話??純潔…??弟…だよね???
月「それはわかってるよ、いつも僕のために、ありがとうね、緋美。」
?????
何だこの会話………
俺があっけに取られ固まっていることに気付いたのか、月城くんが俺の背中に優しく手を添えた。
月「ごめんね意味わかんないよね、やっぱり、君にはちゃんと話しておくべきだ…。」
月「こーくん、今日うちに来てくれる?3人で話したい。」
光「えっ!? い、家!?」
月「うん、君と仲良くするために、大切な話があるんだ。来てくれるよね?」
月城くんは、大きな瞳を潤ませて、懇願するように俺を見つめている。
………顔が狡い………。
俺は月城家に向かうことにした。
月「こーくん、大丈夫?もう鼻血出てない?他に怪我もしてない?」
(エッ!!!『こーくん』??!!)
俺にあれだけ興味が無さそうだったのに、凄く心配してくるし、いきなり下の名前で呼ばれるし…一体どうしたんだ???
光「いやっ…大丈夫だよ、もう血も止まったし、心配してくれてありがとう。」
俺がそういうと、
月「そっか、良かったぁ…」
と言ってはくれたものの…なんだが少し…残念そうに見えるのは気のせいかな……?
月「ねえ、今日から一緒に帰らない?」
光「えっ、いいけど、家どこなの??同じ方向かなぁ?」
月城くんは窓を指差した。
月「僕んちは、大体あっちの方向だよ。でもね、僕の家がどこだって良いんだ。こーくんに街案内とかしてあげながら一緒に歩きたいなぁと思って!」
ええ……
この人本当に今まで全く俺のこと見てなかった月城くん?仲良くしてくれるのは嬉しいけど、人が変わったみたいだ…。
月「いいよねっ?」
そう言って俺の顔を覗き込んできた月城くんがあまりにも可愛くて、
光「う、うん、…いいよ」
結局押し切られてしまった。
───放課後
「こーくん、帰ろう!」
終礼と共に月城くんが声をかけてきた。
俺がまだ鞄を持つ前だというのに、月城くんは待ちきれないといった様子で俺の腕を掴み、そのまま引っ張っていこうとする。
……そんなに急がなくても。。。
てかなんで腕掴むんだ、距離感おかしいよ。。。
月「こーくんのこと、もっと知りたい。色々聞いてもいい?」
光「あ、うん、いいよ」
月「恋人いたことあるの?」
光「こっ!ええっ!?いきなりそんな…!ちょっ…ちょっと、恥ずかしいな……」
月城くんは、顔を真っ赤にして慌てる俺を、
真顔で真剣に見つめ、答えを待っている。
なんでそんなこと聞くんだよ…
これって…もしかして……
俺に気があるんじゃ…………
……いやいや、自意識過剰だな!
男同士の恋話は、よくあるコミュニケーションツールだ。別に隠すことでもない。
光「恥ずかしいけど…誰とも付き合ったことはないよ。」
俺は正直に答えた。
光「いや、こんなこと言ったら、負け惜しみみたいだけど、親が転勤族だし?付き合ってもすぐ別れないといけないってなったら、自分も寂しいし?相手も可哀想だしね。だから…」
ふと月城くんの顔を見ると、俺の話に耳を傾ける様子は無く、目を三日月型に細め、頬をピンクに染めて、笑みが漏れないよう、震える唇を噛み締めていた。
月「いたことないんだ、『まだ』なんだね…!」
嬉しそうな彼に、俺は心臓がまたドキッと高鳴った。
そんな顔されたら、また勘違いしてしまいそうだ……。月城くんは綺麗で可愛いから、男でも…月城くんなら………。
いやいやいや!彼女のいない俺を笑っただけかも知れないし、変な考えはよせ、光!
せっかく仲良くなろうとしてくれてるんだから、純粋に男同士の友情を深めるんだ!!
俺が慌てて邪念をかきけしていると、
?「……しーちゃん。」
後ろから声がして、月城くんが足を止めた。
一緒に振り返ると、背の高い男が立っていた。
?「その男、誰?」
…大きいな、3年生かな。
しーちゃんって、月城くんのことか?
じゃあ「その男」って、俺のこと?
やたらと俺を睨んでくるけど……
…まさか月城くんの…彼氏??!!
月「転校生なんだ。こーくん。街を案内してあげようと思ってね。」
?「なんで面倒くさがりのしーちゃんが、そんなことするんだよ。」
月「んー、なんでだろう。僕にもわかんないんだけど、……彼は良い匂いがするんだ…。」
エッ やっぱり『匂い』って言った?『良い匂い』って言った??
月「その理由が知りたくて…。あ、こーくん、この子僕の弟。緋美(ひみ)だよ。1年生。仲良くしてあげてね!」
弟なんだ!大人っぽいな!
光「初めまして、日向野光です。緋美くん、よろしくね!」
緋「ひなたの…!?しーちゃん日光苦手なのに、なんでこんな見た目も名前もギラギラした奴といるんだよ!」
月「こらこら、緋美。こーくんのことを悪く言わないの。彼はとてもピュアなんだ。まだ誰ともお付き合いしたこともないんだよ。」
エッ、俺、見た目ギラギラしてるの?
ってか何で俺が彼女いたことない話、速攻で弟にバラすの??
緋「俺だって、しーちゃんのために…純潔守り続けてるのに…!」
は??何の話??純潔…??弟…だよね???
月「それはわかってるよ、いつも僕のために、ありがとうね、緋美。」
?????
何だこの会話………
俺があっけに取られ固まっていることに気付いたのか、月城くんが俺の背中に優しく手を添えた。
月「ごめんね意味わかんないよね、やっぱり、君にはちゃんと話しておくべきだ…。」
月「こーくん、今日うちに来てくれる?3人で話したい。」
光「えっ!? い、家!?」
月「うん、君と仲良くするために、大切な話があるんだ。来てくれるよね?」
月城くんは、大きな瞳を潤ませて、懇願するように俺を見つめている。
………顔が狡い………。
俺は月城家に向かうことにした。
