数日後、月城くんはシザーハンズのまま眠れるようになっていた。
夜眠れるようになるより早く、洗濯バサミの痛みに慣れた?
そしてついに、林間学校の日──
──月城くんは本当にやってきた。
漆黒のマントを来て、漆黒のサングラスをかけ、漆黒の日傘をさしている。
中2病でもこんな格好しないぞ…。
この中にあの美人で可愛い月城くんが隠れているとは思えない出で立ちだった。
見た目を犠牲にしてでも、参加したかったんだな…。
月「こーくんおはよう、さあ出発だ〜!バス乗ろう!隣は僕で良いいよねっ!」
月「到着まで2時間だって!やったぁ!こーくんといっぱいお喋りできるぅ〜♪」
楽しそうだな。元々、参加できれば見た目なんてどーでも良かったんだろうな。
だけれど月城くんはものの5分で寝てしまい、
到着まで一度も目を覚ますことはなかった。
月「…あーあ…起こしてくれても良かったんだよ?」
不満気な顔をしていたが、到着したらすぐにウォークラリーだ。
体力が心配で、俺はあえて起こさなかった。
ウォークラリーでは月城くんと同じ班になったのだけど、また5分程度歩いたところで、
「もー無理ぃ〜おんぶ〜〜」
と、俺に泣きついてきた。
予想はしていたけど、さすがに諦めるの早くない?
でも外に長時間いること自体、月城くんにとっては辛いことなんだろう。
俺が、「はいはい」と、素直に背中を見せて屈むと、
「やたっ!」と月城くんが飛び乗った。
背中に月城くんの体温を感じた途端、
あの時の首筋へのキスと、
真っ赤な照れ顔を思い出し、
心臓が ドキッ…と大きく脈を打った。
あっ!どうしよう、俺、おんぶしていられるかな……。
月「いえい!こーくん!行け行けぇ〜!」
月城くんは俺の背中で、無邪気にはしゃいでる。
まだ歩けそうじゃん…!
あの時と雰囲気全然違うし…。
あの時は、弱ってたのかな。
今日は血を飲み溜めしてきたのかな?
えっ、緋美、干からびてないよね??
そんなことを考えながら、月城くんをおんぶして歩き回ったせいで、ゴールに到着するころには疲れ果てていた。
部屋に入って寝転び、体力が回復するのを待った。
月「光くん、お疲れさま!ありがとうね!とっても楽しかったよ〜!」
光「うん……。ちょっと、動けない…けど…俺も楽しかったよ。」
月「あのさ、そのままでいいから聞いて、とても残念なお知らせ。」
月「僕たちと同じ部屋の子がね、体調崩したらしくて、帰っちゃったんだって。緊急性は無いけど、何かあってからじゃ大変だもんね。念のため、自宅に戻って様子見るって!途中で帰るのも勇気がいることだし、賢明な判断だと僕は思うよ!」
そう饒舌に語る月城くんは、声色も表情も全く残念そうではなかったので、内容を理解するのに少し時間がかかったが……
…つまり、もう1人の子、帰っちゃったんだ……。
大丈夫だといいけど…。
って、えっ!?じゃあ今夜は月城くんと朝まで2人っきり??!
光「そ、それは困るよ…!絶対困るって…!!」
月「何が?」
光「俺が!」
月「どうして?」
光「どうしてって……。」
月城くん絶対迫ってくるじゃん………。
断っても、
断りきれなくても、
俺にとっては修羅の道………。
でも、
心の準備をしなきゃいけない時が来たのかも知れないな……。
夜眠れるようになるより早く、洗濯バサミの痛みに慣れた?
そしてついに、林間学校の日──
──月城くんは本当にやってきた。
漆黒のマントを来て、漆黒のサングラスをかけ、漆黒の日傘をさしている。
中2病でもこんな格好しないぞ…。
この中にあの美人で可愛い月城くんが隠れているとは思えない出で立ちだった。
見た目を犠牲にしてでも、参加したかったんだな…。
月「こーくんおはよう、さあ出発だ〜!バス乗ろう!隣は僕で良いいよねっ!」
月「到着まで2時間だって!やったぁ!こーくんといっぱいお喋りできるぅ〜♪」
楽しそうだな。元々、参加できれば見た目なんてどーでも良かったんだろうな。
だけれど月城くんはものの5分で寝てしまい、
到着まで一度も目を覚ますことはなかった。
月「…あーあ…起こしてくれても良かったんだよ?」
不満気な顔をしていたが、到着したらすぐにウォークラリーだ。
体力が心配で、俺はあえて起こさなかった。
ウォークラリーでは月城くんと同じ班になったのだけど、また5分程度歩いたところで、
「もー無理ぃ〜おんぶ〜〜」
と、俺に泣きついてきた。
予想はしていたけど、さすがに諦めるの早くない?
でも外に長時間いること自体、月城くんにとっては辛いことなんだろう。
俺が、「はいはい」と、素直に背中を見せて屈むと、
「やたっ!」と月城くんが飛び乗った。
背中に月城くんの体温を感じた途端、
あの時の首筋へのキスと、
真っ赤な照れ顔を思い出し、
心臓が ドキッ…と大きく脈を打った。
あっ!どうしよう、俺、おんぶしていられるかな……。
月「いえい!こーくん!行け行けぇ〜!」
月城くんは俺の背中で、無邪気にはしゃいでる。
まだ歩けそうじゃん…!
あの時と雰囲気全然違うし…。
あの時は、弱ってたのかな。
今日は血を飲み溜めしてきたのかな?
えっ、緋美、干からびてないよね??
そんなことを考えながら、月城くんをおんぶして歩き回ったせいで、ゴールに到着するころには疲れ果てていた。
部屋に入って寝転び、体力が回復するのを待った。
月「光くん、お疲れさま!ありがとうね!とっても楽しかったよ〜!」
光「うん……。ちょっと、動けない…けど…俺も楽しかったよ。」
月「あのさ、そのままでいいから聞いて、とても残念なお知らせ。」
月「僕たちと同じ部屋の子がね、体調崩したらしくて、帰っちゃったんだって。緊急性は無いけど、何かあってからじゃ大変だもんね。念のため、自宅に戻って様子見るって!途中で帰るのも勇気がいることだし、賢明な判断だと僕は思うよ!」
そう饒舌に語る月城くんは、声色も表情も全く残念そうではなかったので、内容を理解するのに少し時間がかかったが……
…つまり、もう1人の子、帰っちゃったんだ……。
大丈夫だといいけど…。
って、えっ!?じゃあ今夜は月城くんと朝まで2人っきり??!
光「そ、それは困るよ…!絶対困るって…!!」
月「何が?」
光「俺が!」
月「どうして?」
光「どうしてって……。」
月城くん絶対迫ってくるじゃん………。
断っても、
断りきれなくても、
俺にとっては修羅の道………。
でも、
心の準備をしなきゃいけない時が来たのかも知れないな……。
