「異性と親友になれる?」半世紀前の日記が教える、17歳の切ない恋愛の“正解”

青春・恋愛

pappajime/著
「異性と親友になれる?」半世紀前の日記が教える、17歳の切ない恋愛の“正解”
作品番号
1789445
最終更新
2026/08/15
総文字数
87,207
ページ数
6ページ
ステータス
完結
いいね数
0
現代の私たちは、スマートフォンという便利なガラス板の向こう側で、いつでも誰かと繋がっています。既読のマーク、通知音、スタンプのやり取り。傷つかないためのセーフティネットに守られながら、私たちはスマートに、効率よく人間関係をやり過ごす術を身につけました。しかし、その引き換えに、私たちは本当に大切な人へ自分の言葉でぶつかる不器用さを、どこかに置き忘れてきてはいないでしょうか。

本作『一万字の雨音』は、デジタル社会を生きる現代の高校生・蓮と、昭和五十三年の夏を駆け抜けた祖父の記録という、二つの時代が交錯する青春小説です。

物語の発端は、夏休み終盤の何げないLINEのやり取りでした。進路の不安や、遠くへ離れてしまうかもしれないという恐怖から逃げるように、蓮はスマホの画面の向こう側で心をすり減らしていました。そんな時、実家の引き出しから見つかったのは、昭和の熱気を宿した祖父の古い大学ノートでした。そこには、デジタルなど存在しなかった時代に、泥だらけになって恋人と向き合った祖父の不器用で熱い生き様が綴られていました。

「画面の文字ではなく、生身の体温と震える声で伝えなければならない」――祖父のノートに導かれ、蓮は傘も持たずに土砂降りの雨の中を走り出します。

効率や合理性が世界を覆い尽くす現代だからこそ、自分の足で走り、自分の声で想いを伝えることの尊さが、読者の皆様の胸に静かに、そして熱く響くことを願っています。祖父から孫へ、そして画面から現実の足元へと受け継がれる17歳の鼓動を、どうぞ最後まで見届けてください。
あらすじ
スマホの通知と既読に一喜一憂し、効率的な人間関係に逃げ込んでいた高校生の蓮。ある日、実家で見つけた昭和53年の祖父の大学ノートには、デジタルなき時代に泥臭く恋人と向き合った青春の記録が残されていた。祖父の生き様に背中を押された蓮は、土砂降りの雨の中を走り出し、画面越しではない「生身の言葉」で大切な人に想いを伝える。

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