制服に守られている僕達の特権

「学校をね、辞めようと思うの」

言葉を変えられたところで言っていることは変わらない。
それでも私の脳みそは理解することを拒否している。

「なんで?今?だって別に問題なんてないじゃん、え…意味わかんないよ」

「そう。問題なんてない。全然、問題じゃないの」

「だったらなんで。もうすぐ夏休みだよ?海行く約束だってしてたじゃん」

「ごめん。それもできないかもしんない」

私が何かしてしまったのだろうか。
顔も見たくなくなるような何か。

でも人生を天秤にかけるほどのことをした記憶なんてもちろん無い。
そこまでのことが起きたのに私と向き合ってきちんと話もしないまま一方的にそんな決断を下すような子でもないって、私が一番理解していたはずだ。
それに未だにこの瞬間、この放課後まで私に対する態度はいつもと同じだったはずだ。