そう言ったけれど、一時間目の体育を鈴音は見学した。
制服のまま体育館に向かおうとする鈴音を、クラスメイト達もさすがに心配していた。
今日の体育はバレーで、運動神経のいい鈴音はどこのチームからも欲しがられるしエースだからだ。
「ねぇほんとに大丈夫?保健室行く?ついていこっか」
「あんたはバレーしたくないだけでしょ」
「ちっ、バレたか」
私に得意なスポーツは無い。
球技なんてもっと苦手で、自分にサーブの順番が回ってくるのは地獄でしかない。
重心の移動が大事なのよ、なんて鈴音は言うけれど私の身体はスポーツを徹底的に排除しているらしい。
体調不良だろうがなんだろうが見学に回れるのなら鈴音と変わってあげたいくらいだ。
案の定、一試合で三度も回ってきたサーブは全滅。
同じチームの女子達は「ある意味、期待通りだね」なんて言って笑ってくれるから優しい。
鈴音も体育館のステージに座って足をぶらつかせながら楽しそうに笑っている。
本人が言う通り、具合が悪そうには見えない。
だからと言って怪我をしているようにも見えない。
でも先生が許可したっていうことは嘘をついているわけでもなさそうだ。
はっきりとした理由を教えてくれない鈴音への妙な不安は午後になるに連れて高まっていった。
制服のまま体育館に向かおうとする鈴音を、クラスメイト達もさすがに心配していた。
今日の体育はバレーで、運動神経のいい鈴音はどこのチームからも欲しがられるしエースだからだ。
「ねぇほんとに大丈夫?保健室行く?ついていこっか」
「あんたはバレーしたくないだけでしょ」
「ちっ、バレたか」
私に得意なスポーツは無い。
球技なんてもっと苦手で、自分にサーブの順番が回ってくるのは地獄でしかない。
重心の移動が大事なのよ、なんて鈴音は言うけれど私の身体はスポーツを徹底的に排除しているらしい。
体調不良だろうがなんだろうが見学に回れるのなら鈴音と変わってあげたいくらいだ。
案の定、一試合で三度も回ってきたサーブは全滅。
同じチームの女子達は「ある意味、期待通りだね」なんて言って笑ってくれるから優しい。
鈴音も体育館のステージに座って足をぶらつかせながら楽しそうに笑っている。
本人が言う通り、具合が悪そうには見えない。
だからと言って怪我をしているようにも見えない。
でも先生が許可したっていうことは嘘をついているわけでもなさそうだ。
はっきりとした理由を教えてくれない鈴音への妙な不安は午後になるに連れて高まっていった。

