制服に守られている僕達の特権

「そうだなぁ…うん、そうだよね。私は大丈夫」

「あはは。決意表明?」

「私ね、鈴音が愛情を持って脱ぎ捨てるこの制服を、着ていられる特権を謳歌するよ」

「そりゃそーだ。思いっきり全力でJKをやり切ってよね」

「夢なんて無い。ずーっと先の将来のことなんて分かんない」

「うん」

「それでも今は目の前のことを妥協しないで頑張ってみる」

「かっこいいね」

「鈴音と出会えたから、鈴音と一緒に居たかったから私はこの高校に入学してみんなにも出会えた。鈴音は貰えない卒業証書持って自慢しに行ってやるんだから」

「おー。額縁用意して待ってるわ」

「めちゃくちゃ勉強して鈴音でも無理そうなくらいの大学に入って、大手企業になんか勤めちゃってさ。期待の大型ルーキーなんて言われて大出世して、大金持ちになっちゃうんだから」

「あら。ちょっと話が飛躍してきましたね」

「鈴音。鈴音がどうなったって、ああ…それは彼との未来に対して失礼な言い方なんだけど。もしどうにかなっちゃったとしても私が鈴音と赤ちゃんのこと守れるくらい凄い人になる。絶対に凄くなるから。だから鈴音はなんにも心配しなくていいんだからね。自分達が幸せになることだけ考えてればいいんだからね」

ぐちゃぐちゃに泣いていることが自分でも分かった。
鈴音に髪の毛をわしゃわしゃされて、子どものように泣きじゃくった。
出産する前から鈴音はもうお母さんみたいで大変だなって思いながらも、涙を止めることができなかった。