「それじゃ、一学期はここまで。あんた達、ちゃんと宿題すんのよ!」
担任が一学期を締め括る。
クラス委員長の起立の号令と共にクラスメイト達が椅子の脚でガタガタと床を鳴らして立ち上がる。
「れーい」
「ありがとーございましたー!」
いつもより挨拶が元気にハキハキと聞こえるのは夏休みへの高揚感から来るものなのだろう。
会釈程度に下げただけの頭を上げても、鈴音はまだ深々とお辞儀をしたままだった。
そんな鈴音を担任は教卓からあたたかい、まるで自分の娘を慈しむような目で見つめている。
心なしか下唇にキュッと力が入っているように見えるのは寂しさを噛み締めているのかもしれない。
「鈴音」
クラスメイト達が鈴音の周りに集まって激励や励まし、絶対にまた会おうねって言葉をひとしきり掛け合うのを眺めながら
その波が引いていくのを私は静かに待っていた。
教室を出ていくクラスメイト達はまるで、その最後のバトンを私に渡していくような表情で出ていった。
担任が一学期を締め括る。
クラス委員長の起立の号令と共にクラスメイト達が椅子の脚でガタガタと床を鳴らして立ち上がる。
「れーい」
「ありがとーございましたー!」
いつもより挨拶が元気にハキハキと聞こえるのは夏休みへの高揚感から来るものなのだろう。
会釈程度に下げただけの頭を上げても、鈴音はまだ深々とお辞儀をしたままだった。
そんな鈴音を担任は教卓からあたたかい、まるで自分の娘を慈しむような目で見つめている。
心なしか下唇にキュッと力が入っているように見えるのは寂しさを噛み締めているのかもしれない。
「鈴音」
クラスメイト達が鈴音の周りに集まって激励や励まし、絶対にまた会おうねって言葉をひとしきり掛け合うのを眺めながら
その波が引いていくのを私は静かに待っていた。
教室を出ていくクラスメイト達はまるで、その最後のバトンを私に渡していくような表情で出ていった。

