Psycer Brain ─ 神に抗え。その力で運命を変えろ。

市街地

ソウヤとイレイダは暴走した能力者の救助に当たっていた。

炎に包まれたビル。

瓦礫の下から子どもの泣き声が聞こえる。

「イレイダ!」

「子どもがいる!」

イレイダは頷く。

「私が道を作る。」

能力を発動し、瓦礫を拳で粉砕する。

ソウヤはすぐに子どもを抱きかかえ、安全な場所まで運んだ。

子どもの母親が涙を流す。

「ありがとうございます……!」

ソウヤは笑顔で答えた。

「もう大丈夫。」

イレイダは周囲を警戒しながら呟く。

「まだ終わっちゃいない。」



能研本部

達が解析結果を報告する。

「Genesisから放たれている能力波は世界中に拡散しています。」

燕が驚く。

「止める方法は?」

惣一は静かに首を横に振る。

「現時点では分からない。」

その時、通信が入る。

映像に映ったのはフランだった。

ハルシオン・通信

フランが真剣な表情で告げる。

「惣一。」

「Genesis内部で異常な反応を確認した。」

惣一も頷く。

「こちらでも確認している。」

フランは続ける。

「ハルシオンで現地へ向かう。」

「私たちは救助と外周警戒を担当する。」

惣一は短く答えた。

「感謝する。」



New World Order's

千太は未来視を終え、額に汗を浮かべていた。

マリアが支える。

「大丈夫ですの?」

千太は苦しそうに息を整える。

「見えた……。」

「ソウヤがAzへ向かう。」

「そこで……。」

彼は拳を握る。

「世界が大きく変わる。」

マリアは静かに頷いた。

「なら、わたくしたちも動きましょう。」



マスタークラウン

マランは一人、夜道を歩いていた。

ネネが後ろから駆け寄る。

「マラン!」

「どこ行くの?」

マランは優しく微笑む。

「少し確かめたいことがある。」

「すぐ戻る。」

ネネは小さく頷いた。

「約束だよ。」


「ああ。」


その瞳には、以前のような憎しみだけではなく、迷いが宿っていた。

第41話 完