ソウヤとイレイダ
ドォォォォォン!!
二人の拳と蹴りが同時にペインへ襲い掛かる。
しかし――
「甘い。」
ペインは身体を捻るだけで二人の攻撃を躱した。
「速さは悪くない。」
「でも。」
「隙が多い。」
ドゴッ!!
回し蹴りがソウヤの肩へ炸裂する。
「ぐっ……!」
吹き飛ばされたソウヤを、イレイダが受け止めた。
「大丈夫か!」
「ああ……!」
ペインは首を鳴らす。
「いい連携だった。」
「でも。」
「まだ俺には届かない。」
Slaughter(殺戮)
能力を維持したまま、一瞬で二人の間合いへ入り込む。
ドン!!
イレイダが拳を受け止める。
「重っ……!」
身体能力だけではない。
一撃一撃が砲弾のような威力だった。
「イレイダ!」
ソウヤが横から踏み込む。
拳を振り抜く。
しかし。
ペインは笑った。
「それ。」
「読んでる。」
身体を沈め、そのままソウヤの足を払う。
バランスを崩した瞬間。
膝蹴り。
ドゴォッ!!
「がはっ!」
ソウヤが地面へ叩き付けられる。
「ソウヤ!」
結衣が駆け出そうとする。
だが。
「行くな!」
イレイダが叫ぶ。
「こいつは近付くだけで危険だ!」
結衣は悔しそうに立ち止まる。
回復能力があっても、この戦いへ割って入ることはできない。
屋上
ネネは静かに戦いを見つめていた。
「強い……。」
マランは腕を組んだまま動かない。
「ペインは遊んでいる。」
「え?」
「まだ本気じゃない。」
ネネは少しだけ俯く。
「でも……。」
マランは静かに言った。
「本気になれば。」
「街ごと破壊する。」
その時。
ネリクマが屋上へ飛び乗る。
「マラン。」
マランはゆっくりと振り返る。
「...久しいな。」
ネリクマは警戒を解かない。
「何しに来た。」
「見届けるためだ。」
「……嘘。」
ネリクマの一言に、マランは小さく笑う。
「鋭いな。」
「お前の顔を見に来た。」
二人の間に静かな空気が流れる。
ネネは不安そうに二人を見つめていた。
能研本部 周辺
「終わりか?」
ペインが挑発する。
ソウヤは立ち上がる。
その瞬間。
頭の中で、レイの声が響いた。
(ソウヤ。)
『まだ戦えるか。』
『当たり前だ。』
(なら。)
(俺の動きを使え。)
ソウヤは静かに息を吐く。
人格は一つ。
レイは表には現れない。
だが、経験も戦闘技術もソウヤの中にある。
ソウヤの構えが変わる。
それを見たイレイダが小さく笑う。
「その構え。」
「レイか。」
ソウヤは頷いた。
「いや。」
「俺たちだ。」
イレイダも刀を構える。
「なら。」
「今度は決めるぞ。」
ペインは満面の笑みを浮かべる。
「最高だ。」
「その目だ!」
「殺し合いは、そうじゃなきゃ面白くない!」
両足へ力を込める。
地面が砕け散る。
「来い!!」
ソウヤとイレイダが同時に踏み込む。
ペインも真正面から迎え撃つ。
三つの影が激突した瞬間――
轟音が能研一帯を包み込んだ。
その戦いを屋上から見つめるマランは、小さく目を閉じる。
「……ソウヤ。」
「お前は。」
「どこまで強くなる。」
ネリクマはマランの横顔を見つめていた。
第129話 完
ドォォォォォン!!
二人の拳と蹴りが同時にペインへ襲い掛かる。
しかし――
「甘い。」
ペインは身体を捻るだけで二人の攻撃を躱した。
「速さは悪くない。」
「でも。」
「隙が多い。」
ドゴッ!!
回し蹴りがソウヤの肩へ炸裂する。
「ぐっ……!」
吹き飛ばされたソウヤを、イレイダが受け止めた。
「大丈夫か!」
「ああ……!」
ペインは首を鳴らす。
「いい連携だった。」
「でも。」
「まだ俺には届かない。」
Slaughter(殺戮)
能力を維持したまま、一瞬で二人の間合いへ入り込む。
ドン!!
イレイダが拳を受け止める。
「重っ……!」
身体能力だけではない。
一撃一撃が砲弾のような威力だった。
「イレイダ!」
ソウヤが横から踏み込む。
拳を振り抜く。
しかし。
ペインは笑った。
「それ。」
「読んでる。」
身体を沈め、そのままソウヤの足を払う。
バランスを崩した瞬間。
膝蹴り。
ドゴォッ!!
「がはっ!」
ソウヤが地面へ叩き付けられる。
「ソウヤ!」
結衣が駆け出そうとする。
だが。
「行くな!」
イレイダが叫ぶ。
「こいつは近付くだけで危険だ!」
結衣は悔しそうに立ち止まる。
回復能力があっても、この戦いへ割って入ることはできない。
屋上
ネネは静かに戦いを見つめていた。
「強い……。」
マランは腕を組んだまま動かない。
「ペインは遊んでいる。」
「え?」
「まだ本気じゃない。」
ネネは少しだけ俯く。
「でも……。」
マランは静かに言った。
「本気になれば。」
「街ごと破壊する。」
その時。
ネリクマが屋上へ飛び乗る。
「マラン。」
マランはゆっくりと振り返る。
「...久しいな。」
ネリクマは警戒を解かない。
「何しに来た。」
「見届けるためだ。」
「……嘘。」
ネリクマの一言に、マランは小さく笑う。
「鋭いな。」
「お前の顔を見に来た。」
二人の間に静かな空気が流れる。
ネネは不安そうに二人を見つめていた。
能研本部 周辺
「終わりか?」
ペインが挑発する。
ソウヤは立ち上がる。
その瞬間。
頭の中で、レイの声が響いた。
(ソウヤ。)
『まだ戦えるか。』
『当たり前だ。』
(なら。)
(俺の動きを使え。)
ソウヤは静かに息を吐く。
人格は一つ。
レイは表には現れない。
だが、経験も戦闘技術もソウヤの中にある。
ソウヤの構えが変わる。
それを見たイレイダが小さく笑う。
「その構え。」
「レイか。」
ソウヤは頷いた。
「いや。」
「俺たちだ。」
イレイダも刀を構える。
「なら。」
「今度は決めるぞ。」
ペインは満面の笑みを浮かべる。
「最高だ。」
「その目だ!」
「殺し合いは、そうじゃなきゃ面白くない!」
両足へ力を込める。
地面が砕け散る。
「来い!!」
ソウヤとイレイダが同時に踏み込む。
ペインも真正面から迎え撃つ。
三つの影が激突した瞬間――
轟音が能研一帯を包み込んだ。
その戦いを屋上から見つめるマランは、小さく目を閉じる。
「……ソウヤ。」
「お前は。」
「どこまで強くなる。」
ネリクマはマランの横顔を見つめていた。
第129話 完
