ドンッ!!
爆音と共に、ペインの拳がソウヤの眼前へ迫る。
「ッ!」
ソウヤは咄嗟に腕を交差させる。
ズガァァァン!!
凄まじい衝撃で地面を滑り、能研ハウスの塀を突き破る。
「ソウヤ!」
結衣が叫ぶ。
ペインは首を軽く回し、笑みを浮かべた。
「へぇ。」
「今ので立つんだ。やはり強いね。」
「前回以上に楽しめそうだ。」
イレイダが一瞬で間合いを詰める。
「調子に乗るなッ!」
青白い軌跡を描く斬撃。
しかし。
ペインは身体を僅かに傾けるだけで回避した。
「遅い。」
ドゴォッ!!
膝蹴りがイレイダの腹部へ突き刺さる。
「ぐっ……!」
イレイダは数メートル吹き飛ばされるが、空中で体勢を立て直し着地する。
「面白ぇ。」
口元を拭いながら笑った。
ペインは笑いながら両腕を広げる。
「じゃあ。」
「見せてやるよ。」
全身の筋肉が膨れ上がる。
地面が軋む。
「Slaughter――殺戮。」
瞬間。
景色が揺れた。
ソウヤは目で追えない。
「消えた……!」
次の瞬間には、ペインはソウヤの背後に立っていた。
ドォォン!!
拳が振り抜かれる。
「くっ!」
ソウヤは紙一重でかわすが、衝撃だけで背後の建物が崩れ落ちる。
タジが青ざめる。
「ただの身体能力じゃない……!」
「全部が異常だ!」
柚季が空へ舞い上がる。
Aviator――飛行。
「上からなら!」
風を切り裂きながら急降下。
しかし。
ペインは真上へ跳んだ。
「なっ!?」
その跳躍は建物を軽く越える。
「高っ……!」
空中で柚季を追い越し、そのまま蹴りを放つ。
ドゴォッ!!
「きゃあっ!」
柚季は地面へ叩きつけられる。
その瞬間。
「そこまでだ。」
イレイダが立ち上がる。
軍帽を深く被り直す。
「ソウヤ。」
「こいつは私が相手をする。」
ソウヤは首を横に振る。
「一人じゃ危険だ。」
イレイダは小さく笑う。
「ふん...だったら。」
「二人でやるぞ。」
ソウヤも笑みを返す。
「ああ。」
二人が同時に構える。
ペインは嬉しそうに笑った。
「いいねぇ!」
「それを待ってた!」
「一対一じゃつまらない!」
「まとめて来いよ!」
その狂気じみた笑顔に、結衣は寒気を覚える。
「この人……。」
「戦うこと自体を楽しんでる……。」
少し離れた屋上。
一人の少女が眼帯に触れる。
ネネだった。
「……。」
その隣にはマランが立っている。
マランは黙って能研ハウスを見下ろいていた。
「……。」
ネネが小さく尋ねる。
「助けないの?」
「まだだ。」
マランは短く答える。
「グランの命令だ。」
だが、その視線はソウヤではなく――
ネリクマへ向けられていた。
ネリクマもまた、屋上に立つマランの存在に気付く。
二人の視線が交わる。
言葉はない。
しかし、その一瞬だけ空気が張り詰める。
「よそ見してる暇あるの?」
ペインが笑う。
「死ぬよ?」
Slaughter――殺戮。
再び超高速で踏み込む。
ソウヤとイレイダも同時に飛び出した。
能研本部を舞台に、
ソウヤ&イレイダ VS ペイン
マスタークラウンとの最初の激突が、本格的に幕を開けた。
第128話 完
爆音と共に、ペインの拳がソウヤの眼前へ迫る。
「ッ!」
ソウヤは咄嗟に腕を交差させる。
ズガァァァン!!
凄まじい衝撃で地面を滑り、能研ハウスの塀を突き破る。
「ソウヤ!」
結衣が叫ぶ。
ペインは首を軽く回し、笑みを浮かべた。
「へぇ。」
「今ので立つんだ。やはり強いね。」
「前回以上に楽しめそうだ。」
イレイダが一瞬で間合いを詰める。
「調子に乗るなッ!」
青白い軌跡を描く斬撃。
しかし。
ペインは身体を僅かに傾けるだけで回避した。
「遅い。」
ドゴォッ!!
膝蹴りがイレイダの腹部へ突き刺さる。
「ぐっ……!」
イレイダは数メートル吹き飛ばされるが、空中で体勢を立て直し着地する。
「面白ぇ。」
口元を拭いながら笑った。
ペインは笑いながら両腕を広げる。
「じゃあ。」
「見せてやるよ。」
全身の筋肉が膨れ上がる。
地面が軋む。
「Slaughter――殺戮。」
瞬間。
景色が揺れた。
ソウヤは目で追えない。
「消えた……!」
次の瞬間には、ペインはソウヤの背後に立っていた。
ドォォン!!
拳が振り抜かれる。
「くっ!」
ソウヤは紙一重でかわすが、衝撃だけで背後の建物が崩れ落ちる。
タジが青ざめる。
「ただの身体能力じゃない……!」
「全部が異常だ!」
柚季が空へ舞い上がる。
Aviator――飛行。
「上からなら!」
風を切り裂きながら急降下。
しかし。
ペインは真上へ跳んだ。
「なっ!?」
その跳躍は建物を軽く越える。
「高っ……!」
空中で柚季を追い越し、そのまま蹴りを放つ。
ドゴォッ!!
「きゃあっ!」
柚季は地面へ叩きつけられる。
その瞬間。
「そこまでだ。」
イレイダが立ち上がる。
軍帽を深く被り直す。
「ソウヤ。」
「こいつは私が相手をする。」
ソウヤは首を横に振る。
「一人じゃ危険だ。」
イレイダは小さく笑う。
「ふん...だったら。」
「二人でやるぞ。」
ソウヤも笑みを返す。
「ああ。」
二人が同時に構える。
ペインは嬉しそうに笑った。
「いいねぇ!」
「それを待ってた!」
「一対一じゃつまらない!」
「まとめて来いよ!」
その狂気じみた笑顔に、結衣は寒気を覚える。
「この人……。」
「戦うこと自体を楽しんでる……。」
少し離れた屋上。
一人の少女が眼帯に触れる。
ネネだった。
「……。」
その隣にはマランが立っている。
マランは黙って能研ハウスを見下ろいていた。
「……。」
ネネが小さく尋ねる。
「助けないの?」
「まだだ。」
マランは短く答える。
「グランの命令だ。」
だが、その視線はソウヤではなく――
ネリクマへ向けられていた。
ネリクマもまた、屋上に立つマランの存在に気付く。
二人の視線が交わる。
言葉はない。
しかし、その一瞬だけ空気が張り詰める。
「よそ見してる暇あるの?」
ペインが笑う。
「死ぬよ?」
Slaughter――殺戮。
再び超高速で踏み込む。
ソウヤとイレイダも同時に飛び出した。
能研本部を舞台に、
ソウヤ&イレイダ VS ペイン
マスタークラウンとの最初の激突が、本格的に幕を開けた。
第128話 完
