能力研究所・本部
朝。
久しぶりに全員が一つの場所へ集まっていた。
ソウヤ。
結衣。
イレイダ。
田島。
柚季。
燕。
小雨。
雛儀。
アリス。
そして、ネリクマも姿を見せていた。
重苦しい空気の中、タジがモニターを操作する。
「昨夜だけで能力犯罪は百件以上。」
「しかも全部、同じ紋章が残されてる。」
画面に映るのは――
王冠。
マスタークラウンの紋章だった。
結衣は静かに息を呑む。
「こんなに一気に……。」
イレイダが腕を組む。
「世界中で暴れ始めたってことか。」
ソウヤはモニターを見つめたまま呟く。
「グラン……。」
同じ頃。
マスタークラウン本部
グランは円卓の前に立っていた。
集まったのは五人。
マラン。
ペイン。
ラルゴ。
アランダ。
ネネ。
グランは静かに口を開く。
「能研壊滅作戦を開始する。」
「ただし。」
「一斉攻撃はしない。」
全員が耳を傾ける。
「能力者は追い詰められてこそ本性を現す。」
「一人ずつ潰せ。」
ペインが笑う。
「ゲーム開始ってことね。」
「好きに暴れていい?」
「殺せ。」
グランは短く答えた。
「能力者なら構わん。」
ペインの笑みがさらに深くなる。
「了解。」
「I'll send it to the world in an instant.」
ラルゴが立ち上がる。
巨大な身体が床を揺らす。
「……俺。」
「倒す...。」
拳を握るだけで机が軋んだ。
アランダは数体の人形を抱き寄せる。
「私は?」
グランは笑う。
「好きにしろ。」
「能力者なら誰でもいい。」
アランダは妖しく微笑んだ。
「ふふ……。」
「可愛いお人形が増えそう。」
ネネは静かにマランを見つめている。
「……。」
マランは目を閉じたままだ。
グランが言う。
「マラン。」
「お前はまだ動くな。」
「……。」
「時が来るまで待機だ。」
マランは小さく頷くだけだった。
その頃。
能研本部
インターホンが鳴る。
ピンポーン。
結衣が玄関へ向かう。
「はーい。」
扉を開ける。
そこには誰もいない。
「……?」
足元には、小さな黒い箱。
結衣が拾い上げる。
「何これ。」
箱には一枚のカード。
赤い王冠。
そして。
たった一行だけ。
『最初の一人を迎えに。』
結衣の表情が凍る。
「……!」
その瞬間。
ドォォォォン!!!
能研本部の外壁が爆発した。
「敵襲!!」
イレイダが叫ぶ。
ソウヤはすぐに外へ飛び出す。
煙の向こう。
ゆっくりと歩いてくる一人の男。
金髪。
不敵な笑み。
両手をポケットへ入れたまま歩く。
「やぁ。」
「久しぶりやなぁ。」
男は軽く頭を下げる。
「I'll send it to the world in an instant.」
「一瞬で、あの世へ送ってやる。」
ソウヤが拳を握る。
「……ペイン。」
男は楽しそうに笑った。
「マスタークラウン。」
「ペイン。」
「遊びに来たよ。」
イレイダは刀を抜く。
「遊び?」
「ここは遊園地じゃねぇ。」
ペインは首を鳴らした。
「そう。」
「だから殺しに来た。」
その瞬間。
地面を蹴る音すら聞こえなかった。
ペインの姿が一瞬で消える。
ソウヤの瞳が大きく開いた。
「速い――!!」
第127話 完
朝。
久しぶりに全員が一つの場所へ集まっていた。
ソウヤ。
結衣。
イレイダ。
田島。
柚季。
燕。
小雨。
雛儀。
アリス。
そして、ネリクマも姿を見せていた。
重苦しい空気の中、タジがモニターを操作する。
「昨夜だけで能力犯罪は百件以上。」
「しかも全部、同じ紋章が残されてる。」
画面に映るのは――
王冠。
マスタークラウンの紋章だった。
結衣は静かに息を呑む。
「こんなに一気に……。」
イレイダが腕を組む。
「世界中で暴れ始めたってことか。」
ソウヤはモニターを見つめたまま呟く。
「グラン……。」
同じ頃。
マスタークラウン本部
グランは円卓の前に立っていた。
集まったのは五人。
マラン。
ペイン。
ラルゴ。
アランダ。
ネネ。
グランは静かに口を開く。
「能研壊滅作戦を開始する。」
「ただし。」
「一斉攻撃はしない。」
全員が耳を傾ける。
「能力者は追い詰められてこそ本性を現す。」
「一人ずつ潰せ。」
ペインが笑う。
「ゲーム開始ってことね。」
「好きに暴れていい?」
「殺せ。」
グランは短く答えた。
「能力者なら構わん。」
ペインの笑みがさらに深くなる。
「了解。」
「I'll send it to the world in an instant.」
ラルゴが立ち上がる。
巨大な身体が床を揺らす。
「……俺。」
「倒す...。」
拳を握るだけで机が軋んだ。
アランダは数体の人形を抱き寄せる。
「私は?」
グランは笑う。
「好きにしろ。」
「能力者なら誰でもいい。」
アランダは妖しく微笑んだ。
「ふふ……。」
「可愛いお人形が増えそう。」
ネネは静かにマランを見つめている。
「……。」
マランは目を閉じたままだ。
グランが言う。
「マラン。」
「お前はまだ動くな。」
「……。」
「時が来るまで待機だ。」
マランは小さく頷くだけだった。
その頃。
能研本部
インターホンが鳴る。
ピンポーン。
結衣が玄関へ向かう。
「はーい。」
扉を開ける。
そこには誰もいない。
「……?」
足元には、小さな黒い箱。
結衣が拾い上げる。
「何これ。」
箱には一枚のカード。
赤い王冠。
そして。
たった一行だけ。
『最初の一人を迎えに。』
結衣の表情が凍る。
「……!」
その瞬間。
ドォォォォン!!!
能研本部の外壁が爆発した。
「敵襲!!」
イレイダが叫ぶ。
ソウヤはすぐに外へ飛び出す。
煙の向こう。
ゆっくりと歩いてくる一人の男。
金髪。
不敵な笑み。
両手をポケットへ入れたまま歩く。
「やぁ。」
「久しぶりやなぁ。」
男は軽く頭を下げる。
「I'll send it to the world in an instant.」
「一瞬で、あの世へ送ってやる。」
ソウヤが拳を握る。
「……ペイン。」
男は楽しそうに笑った。
「マスタークラウン。」
「ペイン。」
「遊びに来たよ。」
イレイダは刀を抜く。
「遊び?」
「ここは遊園地じゃねぇ。」
ペインは首を鳴らした。
「そう。」
「だから殺しに来た。」
その瞬間。
地面を蹴る音すら聞こえなかった。
ペインの姿が一瞬で消える。
ソウヤの瞳が大きく開いた。
「速い――!!」
第127話 完
