「頼む、祝い散らかしてくれ」
「おめっとー!」
「軽い!」
西宮と付き合い初めて三ヶ月が経った。
振られたら慰めてくれと頼んでいた島田に報告すると、軽い調子で祝われるから若干の不満を抱える。
花火大会の時も思ったけれど、三ヶ月以上お付き合いが続くのは俺にとっては本当に凄いことなんだぞ、と思う。
じとっと島田を見れば、島田は島田でにこやかに俺を見ているから少し怯む。
丸一年と半年ほどの付き合いで、見たことのない表情だった。
「俺は続くと思ってたからさ」
「…………ふん」
「ははは」
それならば、まあ。
許してやらんこともないなと、じとっとした目は仕舞う。
けれどその後カバンを探った島田が、お祝いだと言って割れに割れた飴を差し出してきたからやっぱり睨んだ。
いつから入ってた飴だよそれ。
「せ、先輩!?」
帰り道、今日は泊まっていくという西宮の手を取った。
いつもは隙あらば手を繋ごうとしてくる西宮から逃げまくっている俺が、俺から西宮の手を取ったことに驚きを隠せないでいる様子に満足する。
それから耳を真っ赤にさせているから、いつも自分から繋いでくるくせに?とちょっと笑った。
「せっ、先輩!?」
部屋に着いて早々、西宮に絡み付くと両手を上げて慌てている西宮。
いつもお前から絡みついてくる癖に!とさっきと似たことを思いながら赤い耳に噛み付くと、大袈裟に反応していて少し楽しい。
それから目の前で「ん」と目を閉じれば、暫くじたばたと逡巡した素振りを空気の揺れで感じさせた後、ちゃんとキスをしてくるから満足した。
「せ、先輩っ!?」
風呂に入った西宮の後を追って、服を着たまま突撃すれば驚いている西宮。
風呂は一緒に入らない!といつも言っているのは俺で、そんな俺が突然入ってくればそりゃあ驚くだろうなと思いつつ、バスタブに入って頭を寄越せと指示を出す。
「あっ、頭を寄越せ……!?」
「縁に頭のせて」
「ああ!はい!頭をもがれるのかと……」
「あ?」
「えへ」
まあ、今のは俺の言い方が悪かったか。
指示通り動いた西宮の頭を洗ってやって、気持ちよさそうに目を閉じている西宮のおでこにキスを落とした。
「へあ!?」
「体も洗ってやろうか?」
「……先輩に触れてもいいなら」
「じゃ、また後でな」
「ああっ!切り替えが早い!」
シャンプーの気持ちよさから寝落ちそうにとろんとしていた西宮は、俺の退出に追いつけずそのまま自分で体を洗って出てきた。
俺のシャワー中は、入ったら噛みちぎるぞと言い聞かせてから浴室に入った。
西宮はちゃんと入ってこなくて偉かった。
「せせせ先輩!?」
寝る準備を済ませてベッドに入って、横になった西宮の腹に俺は跨る。
俺にとって今日は特別な日で、だから思いついたことをなんでもしてやりたいと思っていた。
今のこれもたまたま思いついたことで、別に前々から興味があった、とかでは……な、くて。
慌てている西宮の手を掴んでシーツに押しつけると、そのまま西宮の唇にキスを落とした。
「いいから黙ってろ」
「は、ひ……」
顔を真っ赤にした西宮にキスをして、舐めて、吸って。
沢山触れて、西宮の手も自分の肌へと誘導して。
そうして散々煽った結果、最終的に押し返されて、徹底的に仕返しされて、翌日は動けなくなった。
何事ですか……!?と照れながらも嬉しそうにしている西宮に、三ヶ月ありがとうと伝えると泣いていたから、俺も少し泣いて笑った。
「おめっとー!」
「軽い!」
西宮と付き合い初めて三ヶ月が経った。
振られたら慰めてくれと頼んでいた島田に報告すると、軽い調子で祝われるから若干の不満を抱える。
花火大会の時も思ったけれど、三ヶ月以上お付き合いが続くのは俺にとっては本当に凄いことなんだぞ、と思う。
じとっと島田を見れば、島田は島田でにこやかに俺を見ているから少し怯む。
丸一年と半年ほどの付き合いで、見たことのない表情だった。
「俺は続くと思ってたからさ」
「…………ふん」
「ははは」
それならば、まあ。
許してやらんこともないなと、じとっとした目は仕舞う。
けれどその後カバンを探った島田が、お祝いだと言って割れに割れた飴を差し出してきたからやっぱり睨んだ。
いつから入ってた飴だよそれ。
「せ、先輩!?」
帰り道、今日は泊まっていくという西宮の手を取った。
いつもは隙あらば手を繋ごうとしてくる西宮から逃げまくっている俺が、俺から西宮の手を取ったことに驚きを隠せないでいる様子に満足する。
それから耳を真っ赤にさせているから、いつも自分から繋いでくるくせに?とちょっと笑った。
「せっ、先輩!?」
部屋に着いて早々、西宮に絡み付くと両手を上げて慌てている西宮。
いつもお前から絡みついてくる癖に!とさっきと似たことを思いながら赤い耳に噛み付くと、大袈裟に反応していて少し楽しい。
それから目の前で「ん」と目を閉じれば、暫くじたばたと逡巡した素振りを空気の揺れで感じさせた後、ちゃんとキスをしてくるから満足した。
「せ、先輩っ!?」
風呂に入った西宮の後を追って、服を着たまま突撃すれば驚いている西宮。
風呂は一緒に入らない!といつも言っているのは俺で、そんな俺が突然入ってくればそりゃあ驚くだろうなと思いつつ、バスタブに入って頭を寄越せと指示を出す。
「あっ、頭を寄越せ……!?」
「縁に頭のせて」
「ああ!はい!頭をもがれるのかと……」
「あ?」
「えへ」
まあ、今のは俺の言い方が悪かったか。
指示通り動いた西宮の頭を洗ってやって、気持ちよさそうに目を閉じている西宮のおでこにキスを落とした。
「へあ!?」
「体も洗ってやろうか?」
「……先輩に触れてもいいなら」
「じゃ、また後でな」
「ああっ!切り替えが早い!」
シャンプーの気持ちよさから寝落ちそうにとろんとしていた西宮は、俺の退出に追いつけずそのまま自分で体を洗って出てきた。
俺のシャワー中は、入ったら噛みちぎるぞと言い聞かせてから浴室に入った。
西宮はちゃんと入ってこなくて偉かった。
「せせせ先輩!?」
寝る準備を済ませてベッドに入って、横になった西宮の腹に俺は跨る。
俺にとって今日は特別な日で、だから思いついたことをなんでもしてやりたいと思っていた。
今のこれもたまたま思いついたことで、別に前々から興味があった、とかでは……な、くて。
慌てている西宮の手を掴んでシーツに押しつけると、そのまま西宮の唇にキスを落とした。
「いいから黙ってろ」
「は、ひ……」
顔を真っ赤にした西宮にキスをして、舐めて、吸って。
沢山触れて、西宮の手も自分の肌へと誘導して。
そうして散々煽った結果、最終的に押し返されて、徹底的に仕返しされて、翌日は動けなくなった。
何事ですか……!?と照れながらも嬉しそうにしている西宮に、三ヶ月ありがとうと伝えると泣いていたから、俺も少し泣いて笑った。



