毎週、水曜の放課後を陽向と過ごすうちに三学期が終わろうとしていた。
前は土日を楽しみに一週間を過ごしていたのに、今では水曜が中心になっていた。
一日一日は長いのに、一週間は短い。
あっという間に水曜になるのだが、陽向が帰った後の時間はとてつもなく長く感じた。
部屋を出て、キッチンに水を飲みに行こうとしたら、母親がいた。
ずいぶんめかし込んでご機嫌だ。
こないだ高級ブランドの紙袋を持って帰っていたから、その服かもしれない。メイクにも気合が入っているのがわかる。肌がやけに艶々している。
「今日も綺麗な子、来るの?」
「まあ」
「ホント、綺麗よねぇ。校内新聞見たら、ますます見とれちゃった」
「本人は無自覚だけどな」
「ちょっと出かけてくるけど、いい?これから友達と観劇に行ってくるから帰りは遅くなると思う。チケット争奪戦だったのよ。取れてよかった」
機嫌のいい時の母親は口数が多い。聞いていないことまでペラペラ喋る。
「はいはい」
「じゃ、よろしく」
母親はご機嫌で玄関を出ていった。
それと入れ替わりでチャイムが鳴った。
ドアを開けると陽向が立っていた。
今日も相変わらず綺麗で、彼もご機嫌な様子だった。
「入っていい?」
「いいに決まってるだろ」
俺は陽向の腕をつかむと、抱きしめた。
「俺だけの陽向……」
「うん」
陽向の髪から、白い花の奥に残るようなホワイトムスクの香りを吸い込んだ。
陽向も俺の背中に腕を回した。
どちらからともなく部屋へ移動して、気づけば俺たちはベッドの上で肩を並べていた。
前は土日を楽しみに一週間を過ごしていたのに、今では水曜が中心になっていた。
一日一日は長いのに、一週間は短い。
あっという間に水曜になるのだが、陽向が帰った後の時間はとてつもなく長く感じた。
部屋を出て、キッチンに水を飲みに行こうとしたら、母親がいた。
ずいぶんめかし込んでご機嫌だ。
こないだ高級ブランドの紙袋を持って帰っていたから、その服かもしれない。メイクにも気合が入っているのがわかる。肌がやけに艶々している。
「今日も綺麗な子、来るの?」
「まあ」
「ホント、綺麗よねぇ。校内新聞見たら、ますます見とれちゃった」
「本人は無自覚だけどな」
「ちょっと出かけてくるけど、いい?これから友達と観劇に行ってくるから帰りは遅くなると思う。チケット争奪戦だったのよ。取れてよかった」
機嫌のいい時の母親は口数が多い。聞いていないことまでペラペラ喋る。
「はいはい」
「じゃ、よろしく」
母親はご機嫌で玄関を出ていった。
それと入れ替わりでチャイムが鳴った。
ドアを開けると陽向が立っていた。
今日も相変わらず綺麗で、彼もご機嫌な様子だった。
「入っていい?」
「いいに決まってるだろ」
俺は陽向の腕をつかむと、抱きしめた。
「俺だけの陽向……」
「うん」
陽向の髪から、白い花の奥に残るようなホワイトムスクの香りを吸い込んだ。
陽向も俺の背中に腕を回した。
どちらからともなく部屋へ移動して、気づけば俺たちはベッドの上で肩を並べていた。
