おれとぼくの恋愛事情

【質問】部活がない日は、普段何をして過ごしていますか?

清水 友達とサッカー観戦したり、ショッピングしたり。筋トレも趣味でやってる。

白城 家でゆっくりすることが多いかな。サブスクで映画見たり、小説を読んだり。

―――お二人とも多くのファンがいますからね!ファンの子たちに教えてあげてください。休日はどの辺に現れるのか。

清水 教えたら休日じゃなくなるだろ。

白城 僕は人の少ないところに行くことが多いかな。

清水 だから、それを言うなって。

―――なるほど。“人の少ないところ”ですね。メモしておきます。

清水 するな!


【質問】学校生活の中で、一番好きな時間はいつですか?

清水 サッカーしている時かな。
特に朝練の時間は好きだな。空気が澄んでて、気持ちいい。

白城 絵を描いている時はもちろんだけど、絵の被写体を探している時も好きかな。
思わぬところで発見できると嬉しくなる。コンビニの前で猫が昼寝してるのを見つけたりすると、思わず描きたくなる。笑

清水 猫!こないだ学校の近くのエイトに猫がいた!

白城 清水君も見た?背中丸くして寝てた三毛猫。

清水 見た見た!気持ちよさそうにしてたよな。

白城 そうそう。こんなところでよく無防備に寝られるなって思ったらおかしくなっちゃってさ。

清水 わかる。(笑)猫でこんなに盛り上がれるなんて、思わなかった。

白城 僕も。

―――お二人とも猫が好きなんですか?

清水・白城 好き!(笑)

 この時、琉生のはちきれんばかりの笑顔が目に焼き付いた。
 こんなに素直に感情が出せる人なんだと思った。
 その瞬間、心臓が大きく脈打った……。
 たぶん、この時に琉生が気になる存在に変わったのだと思う。
 そこから気持ちを抑え、インタビューに答えるのが大変だった。
 いつものポーカーフェイスで乗り越えたけれど……。
 今だからそんな自分を笑えるけれど、あの時は調子の狂った自分に気づかれないかと冷や冷やしていた。

【質問】今までで、一番悔しかった経験は何ですか?

清水 中学の時、試合前に怪我をして試合に出られなかった。
舞台に立てない悔しさをあの時経験した。

白城 僕も中学の時だったんだけど、作品が最終選考まで残ったんだけど、大賞を逃したんだ。大賞、とりたかったな。笑

【質問】今、一番達成したい目標は何ですか?

清水 地区大会で優勝すること。まずはこれだ。

白城 絵画コンテストで大賞を取りたい。毎年入賞まではいくけど、大賞は取れてないから。
 
【質問】自分とは正反対のタイプの人を、どう思いますか?

清水 人にもよるけど、基本的にはイイと思う。
自分にないものを持っている奴は魅力があると思う。いい刺激になるし。

白城 僕も清水君と同じ考え。自分と真逆だからこそ得られる考え方や見方があると思う。自分が成長するチャンスにつながると思う。

―――文科系と体育会系、美術とサッカー、全く異なるジャンルで活躍するお二人ですが、共通点が多かったのではないでしょうか。
今日はありがとうございました。

「なにニヤニヤしてるの?」
 隣にいる琉生が校内新聞を読んでいる僕の顔を覗いた。
「いや、別に……。懐かしいな、と思ってさ」
「はい」
 琉生が、マグカップに入れたお茶を手渡してくれた。
 今日は水曜の午後だ。
 琉生の部屋で、校内新聞を二人で読んでいた。
「こうして俺たちが付き合うきっかけになったのもマユの新聞なんだよな……」
 ベッドに横たわった琉生がつぶやく。
 そんな琉生が愛おしく感じ、僕は琉生に抱きついた。
「間宮さんに感謝だね」
「だな」
 僕たちは目を合わせた後、軽く口づけをした。
 琉生の指先が、制服の裾に触れた。
 僕は小さく驚いたけれど、琉生の肩に額を寄せるだけだった。