走馬灯が止まらない!

「あら?ダイア様、こちらにいらしてたの?また教官の真似事ですか?」

おお!救いの女神の声!
……いや、厄神かもしれないが。
レイティシア様が魔法の授業を終えてこちらにきたようだ。

「わたしのルナに、何をなさってるの?返していただけないかしら」

いや、あなたのルナじゃないからね?
いつの間に所有物になっちゃったの?我れ。

「やあ、レイティシアちゃん!この子俺にくれないかな?こんな面白い子、そうそう出会えないよ」

本人に直接ちゃん付けで呼ぶってことは、レイティシア様よりも立場が上……、王子…、いや家名が違う。他国の王子……、だったら教官の真似事なんて、ねぇ……。

ダイア・セイクム……、セイクム……。
んん〜…、王国紀でみたような家名……。
……………。
思い出したぁ!!魔法使いの祖、最初の魔法使いだ!!
わお!家、残ってたんだ!

あれだあれ!徳川の末裔とか、そんな感じだ!

「いくら尊き御方でも、通りませんよ?早く返してくださいませ!」

おおぅ!レイティシアちゃん強気!
頑張れ!応援しちゃう!

「だってもう、700年もこんな面白い子、見ないからさぁ。お願いだよ」

相変わらず耳元で甘い声のお願いは心臓に悪い……、ん?700年?……どういうこと?

「少し話すくらいなら構いませんけど、あげません!」

レイティシアちゃん、強引に引っ張りだしてくれた。持つべきものは友達だ。王女じゃなければもっとよかったけど。

「しょうがないなぁ。じゃあ、ちょくちょく話させてもらおうかな、それならいいんだよね、レイティシアちゃん」

いや、それはわたし本人に許可取りなさいよ!

「それくらいなら……。ちゃんと私に一言伝えてからにして下さいませ」

いや、なんでレイティシアちゃんに?!
せめてリーンさんとかに……いや、こんな面倒いの押し付けらんないわ。

それよりも、700年!それどういうこと!
って興味もったこと知られたら絶対ヤバイ!
虚無だ!虚無!

「ん〜、仕方ないね。次からはそうしようかな。じゃあ宰相府に戻るよ。文官の仕事もしないとね」

ん?このアイドル、武官じゃなくて、文官なの?ならスカウトされるのも、ワンチャン、アリ……か?

いやいやいや……、絶対面倒い。
関わらない位置にいないと……

「そうだ、君、ルナちゃん、だったっけ、一つだけ聞かせて?」

何よ?スリーサイズは教えないわよ。

「君、そんななりだけど、本当は何歳なの?ずいぶんとチグハグだね」