走馬灯が止まらない!

んー、昼ご飯……。食堂は凄く美味しかった。
さすが王都学院って感じで。比較対象はないんだけど。

でも、なんか居心地悪かったんだよねぇ。
見られてるのクリストフだと思ってたら何か、私も見られてる……

まだ何もしてない……よねぇ?

見栄えだってそんなに他の女の子と変わんないよ?むしろ肉感なくて女の子感ないし……
ご飯くらい落ち着いて食べさせてほしいよ。

そんなわけで、そそくさと訓練場に。
そう言えば今朝は素振りできなかったなー。
ルーティン外すと少し気持ち悪い。

ここで試験ってことは、身体動かすんだよね、ちょっと準備運動くらいしとこうかな!

よし、集中!

走馬灯を強化するといろんなことがわかってきた。
主に自分の体の事が。
どこが動きやすくて、どこに不調があるかは、この状態だと良くわかる。
神経の情報伝達が良くなるのか、これだけで、それなりの準備運動になるんだよね。

まあ、適度に身体も動かすけれども。

わたしが準備運動始めたら、新入生の何人かも始めた。体育会系、もとい、騎士志望かな?

あ、教官がきた。

「では、これから実技の試験を始める。それぞれ壁にある木剣を持って、素振りだ。身体に合うものを選べ」

あ、試合とかじゃないんだね!
平和で結構なことだ。

さすがに木刀はないよねぇ……。
じゃあ細身の物でいっか。

「でははじめ!」

号令でみんな一斉に木剣を振り始めた。
クリストフは……、うん普通。年相応だ。

まあ、わたしもいつも通りっと。
真っ向斬り、袈裟、逆袈裟、左袈裟、左逆袈裟、一文字、左一文字、突き……
これを繰り返す〜

教官が順番に見ていく。
5人に一人くらい前に出されてる。何かあるのかな?

教官が前にきた。
「……どこの流派だ?」

ほえ?流派?しらん、ジャパニーズ剣術だよ。
とは言え、何か答えないとだよね……。
んーー、流派………。あ!

「敢えて言うなら、飛天御剣流です」

「ヒテンミツルギ流?知らない流派だな、まあいい、前に出ろ」

うっそ?!わたしも出されちゃったよ。

どうやら前に出されたのは、わたしで最後だったみたい。前に出されたのは10人くらい。メンツを見ると、準備運動してた生徒ばかりだ。

「よし、やめ!では、前に出された者は、教官と打ち合ってもらう」

え?やだ、なんで?普通に振ってただけなのに!

前に教官が5人に並んだ。
それぞれ生徒に声をかけて向き合ってる。
わたしは次のターンだね!

それぞれの打ち合いが始まる。
まあ……、大人と子供じゃそうだよね。
教官が受けていなして、捌く。

時間にして2分くらいかな。
交代だって。

わたしを呼んだのはゴリラ教官だ。
わたし、ゴリラに縁でもあるのかな……

「さあ、打ちかかってくるといい!遠慮はいらないよ」