走馬灯が止まらない!

あらかじめ知らされていた教室。
クリストフも同じ教室だった。なんだか不安そうな顔をしてる。リーンさんの迫力に飲まれたかな?私の後ろから離れない。

「クリストフ様、大丈夫ですか?ちゃんと勉強したこと、憶えてますか?」

失礼な質問かもしれんけどね。従者としては宥めて褒めて伸ばしてやらねばならない。
まあ今はどちらかというと引率者かもしれないけど。

「だ、大丈夫だ!ルナこそ平気なのか?」

まあ、優しいリーンさんしってるからねー。
あと、入学シチュエーションは都合4回目だし。

「まぁ、なんとかなってます」

曖昧に返事して教室に入って席につくと、すぐに教官らしき人がきた。リーンさんじゃない。いかにも体育会系な男性。ちょっとゴリラに似てる。

「ではこれから、今の能力を測らせてもらう。まずは学力だ。今から配る問題に答えてもらう。分からないところは空欄で構わない。解答用紙は別にあるから問題用紙に書き込まないように。時間は正午の鐘まで。……いきわたったか?じゃあ、はじめ!」

どんな問題かな〜♪
……算術……四則演算まで
……国史……王国紀の内容をだいぶ薄めた感じ
……国語……文章読解(小学校レベル)、貴族言葉遣い
……地理……王国内のみ
……自然科学……なし
……芸術……色の名前と、簡単なお絵かき

え?これ……だけ?

ちらっと周りを見るとみんな頭を抱えてる。
分量はそれなりだけど、これくらいならだいぶ時間余っちゃうよねぇ……
まあ、仕方ない、とっとと片付けよう。

んーーーー、んん?

何かそれぞれの学科ごとにちょっとだけ捻った問題がある……。
算術なら、四則演算に混じってつるかめ算的なのが入ってたり、国語で作文が入ってたり、貴族言葉で男女の使い分けが必要なケースが入ってたり……。

まあ、こういうのが無いと差がつかないのかもね。初等クラスとは言え。

とは言え、まったく問題はない。
なんたって、元女子高生だからな!
微分・積分とか確率とか出てきたらお手上げだけどね!

作文なんて短編小説書いちゃうぜ!!

さっさと終わらせちゃおう。
次、芸術!

色の名前……赤、緑、青………

ん?これひょっとして……

魔法の適性チェックか!
全部答えられちゃったよ!やっぱり適性無しなんだな!

はいー!次!
お絵かき!!
無駄にリアルに描いてやる!!時間あるしな!!

……
……
遠くで鐘がなった……。あ!終わりか!

顔を上げると教官が今まさに終了を告げたとこだった。

「よし!終了!解答用紙をここに提出したら、昼食だ。その後、次の鐘で訓練場に集合だ。遅れるなよ?解散!」

やっほーい♪ご飯〜♪ご飯〜♪
美味しいものが出るといいなぁ。

「クリストフ様、ご飯ですよ!行きますよ!」

呆然としてるクリストフ様の背を押して解答用紙を提出した。
クリストフ様の解答用紙は半分くらい白かった。