離れている間、電話やビデオ通話をいっぱいした。
イギリスと日本では時差があるのに、一翔くんはいつもわたしに合わせてくれた。
瑛里華がうちに泊まりに来た日、転勤のことを話した後、2人で泣き続けた。
次の日、赤い目をした瑛里華は言った。
「どこに行ったって、真優が一番の友達だってことは変わらない。それから、葉月くんのことはちゃんと見張ってるから任せて!」
瑛里華は本当に一翔くんに張り付いていたみたいで、春になって新入生達が入ってくる度に、「あの2人、お似合いだよね」と、噂になっていたことを日和が教えてくれた。
瑛里華がいつも一緒にいるから、誰も一翔くんに近づこうなんて勇気のある子はいなかったらしい。
「今日の葉月くん」という謎の連絡もたくさんくれた。
そして夏休みには、お祖母ちゃんの家に滞在する間、足を延ばして会いに来てくれた。
瑛里華はちっとも変わってなくて、2人でいると、ここがイギリスだなんて忘れてしまいそうになった。
クラス替えで新しくできた友達の写真をたくさん見せてくれた。
その中には、谷さんと瑛里華と知らない子が一緒にアイスを食べている写真もあった。
「葉月くんには誰も近づかせてないからね! 安心して!」
「そんな……いいよぉ。瑛里華の彼氏に悪いもん」
「あ、あいつはそんなこと気にしないから。『オレよりいい男なんていない』って、オレ様発言ばっかしてるようなやつなんだからっ」
瑛里華が剣菱さんと付き合い始めたのは、わたしが日本を離れた後。
2人で撮った写真を送ってくれたけど、拝んでしまいたくなるくらいのイケメンの彼は、その辺のアイドルより何万倍もかわいい瑛里華と並ぶと、後ろに花が見えるくらい、お似合いだった。


