ずっとからだが重いと思っていたのは、熱があったのが原因だった。
学校で倒れたわたしを、お母さんが車で迎えに来てくれて家へ帰った。
そしてそのまま学校を休み、次に学校に行けたのはGW明けだった。
久しぶりの満員電車でぐったりしながら学校へ行くと、正門のところでわたしを見つけた瑛里華が走って来た。
「真優、無理してない? リュック持とうか?」
「もう大丈夫だよ。GWの間、ずっと家にこもってたから逆に今は元気すぎるくらい。メッセージいっぱいありがとう」
「それは、わたしの方が寂しかったから」
「心配かけてごめんね。池田くんにもお礼言わないといけない」
「メッセージであれだけお礼言ったんだから、もうそんなに気にすることないと思うよ」
熱が下がってスマホを見たら、瑛里華からいっぱいメッセージが届いていた。
それで、倒れたわたしを保健室に担いで行ってくれたのは、やっぱり池田くんだったとわかった。
メッセージグループの中で池田くんにはお礼を言ったけど、やっぱりちゃんと顔を見てお礼を言っておきたい。
瑛里華と話しながら教室に入ると、新庄くんがわたしを見て声をかけてきた。
「ふっ、藤代、ふ、復活?」
「ふ」が多いよ?
「もう元気」
「休みすぎなんだよ!」
へへへ、と笑って池田くんの所へ行った。
「池田くんありがとう」
わたしがお礼を言うと、スマホで何かを見ていた池田くんは顔を上げた。
「何が?」
「わたしが倒れた時、保健室に連れて行ってくれたこと。やっぱり直接お礼言いたかったから。ありがとう」
「いいよ、そんなの。それより一翔が心配してたから何か言ってやって」
「うん……」
自分の席に行くと、葉月くんはもう席に着いていた。
学校を休む前、なんとなく距離を感じていたので緊張していたのだけど、普通に話しかけてきてくれた。
「もういいの?」
「うん。大丈夫。熱があったの全然気づいてなかったとか恥ずかしい。池田くんにも迷惑かけちゃって」
「俺も気づかなかったから。それに藤代が熱出してる時に遊びに行っててごめん」
「なんで謝るの? わたしが勝手に熱出したのに」
「元気になって良かった」
「ご心配をおかけしました」
ぺこりと頭を下げた。


