○朝霧市役所。
朝8時55分。発券機が動き、人民の荒い呼吸が聞こえて来る。怒りと慎みが貫通してくる時間だ。ここからは戦場だ。一ノ瀬は窓口前で深呼吸し、無の境地に行く。
何を言われても国規定の話だ。そこに伊藤銀次(69)が窓口にくる。
伊藤「だから、どうにかしろって言ってんねんな、助けるの国だが、ああ?」
一ノ瀬「規定なので」
伊藤「餓死や、餓死、お前が俺を餓死させる」
一ノ瀬「年金受給者さんの額は、毎月決まっておりますので」
伊藤の後ろには、おばちゃんがいる。
伊藤「らちあかん、上のもん呼べ」
一ノ瀬「わかりました、ではあなたパンダにしますね」
伊藤「は?パンダ」
一ノ瀬は、テーブルに置いてある判子を右手につけ、伊藤さんの目の周りを赤く塗った。
伊藤「うっわあああ、何してんだ」
一ノ瀬「赤いパンダです」
一ノ瀬朔は、不気味に笑っている。
おばちゃんがじっと俺のことを見ていた。
(怖い、なんでこんなこと…おばちゃんが俺たちを操作してる)
○NOW美容店
鬼頭の職場は韓国カットの技術で人気のお店だった。鬼頭は初めての指名をもらいウキウキしていると、指名客の佐藤が現れた。
鬼頭「佐藤さん、ありがとうございます、鬼頭です」
佐藤を席まで案内すると、佐藤は真っ直ぐ鏡を見ている。
鬼頭「どの様なカットにしましょうか」
佐藤は、何も発さず、鏡をじっと見ている。隣のおじさんをカットしているのは神田流星。
神田先輩はおじさんを刈り上げカットにしていた。
神田先輩は、鬼頭の隣にいき、小声で脅してきた。
神田「何も言わないんだったら、囚人でいいんじゃね」
鬼頭は怒りを鎮めながら、もう一度、佐藤に向き直る。佐藤は隣のおじさんを指差した。
鬼頭「あ、メンズカットですか?」
すると、神田先輩の手から髪の毛が多量に出てきた。隣のおじさんの髪も、どんどん伸びていく。おじさんはロング髪になり腰までいき、ついには床についてしまった。神田先輩と、隣のおじさんは髪に塗れていた。
おじさん「っひ、なんなんだ、なんなんだ」
神田「鬼頭、助けて切って、切ってくれ、お願いだから」
おじさんはその場から逃げだした。神田先輩の手から生えてくる髪は切っても、切っても長くなっていく。
神田「切ってくれ、切ってくれ、鬼頭お願いだ」
鬼頭は神田先輩の左手首を思いっきり切ると、
気絶して、床に倒れた。
神田「ぎゃああああああ」
血に塗れた美容室は混乱していて、誰1人いなくなっていた。
(俺は先輩のこと…あのおばちゃん、マジで何ものなんだ…)
鬼頭の目は充血していて、赤くなり興奮していた。
朝8時55分。発券機が動き、人民の荒い呼吸が聞こえて来る。怒りと慎みが貫通してくる時間だ。ここからは戦場だ。一ノ瀬は窓口前で深呼吸し、無の境地に行く。
何を言われても国規定の話だ。そこに伊藤銀次(69)が窓口にくる。
伊藤「だから、どうにかしろって言ってんねんな、助けるの国だが、ああ?」
一ノ瀬「規定なので」
伊藤「餓死や、餓死、お前が俺を餓死させる」
一ノ瀬「年金受給者さんの額は、毎月決まっておりますので」
伊藤の後ろには、おばちゃんがいる。
伊藤「らちあかん、上のもん呼べ」
一ノ瀬「わかりました、ではあなたパンダにしますね」
伊藤「は?パンダ」
一ノ瀬は、テーブルに置いてある判子を右手につけ、伊藤さんの目の周りを赤く塗った。
伊藤「うっわあああ、何してんだ」
一ノ瀬「赤いパンダです」
一ノ瀬朔は、不気味に笑っている。
おばちゃんがじっと俺のことを見ていた。
(怖い、なんでこんなこと…おばちゃんが俺たちを操作してる)
○NOW美容店
鬼頭の職場は韓国カットの技術で人気のお店だった。鬼頭は初めての指名をもらいウキウキしていると、指名客の佐藤が現れた。
鬼頭「佐藤さん、ありがとうございます、鬼頭です」
佐藤を席まで案内すると、佐藤は真っ直ぐ鏡を見ている。
鬼頭「どの様なカットにしましょうか」
佐藤は、何も発さず、鏡をじっと見ている。隣のおじさんをカットしているのは神田流星。
神田先輩はおじさんを刈り上げカットにしていた。
神田先輩は、鬼頭の隣にいき、小声で脅してきた。
神田「何も言わないんだったら、囚人でいいんじゃね」
鬼頭は怒りを鎮めながら、もう一度、佐藤に向き直る。佐藤は隣のおじさんを指差した。
鬼頭「あ、メンズカットですか?」
すると、神田先輩の手から髪の毛が多量に出てきた。隣のおじさんの髪も、どんどん伸びていく。おじさんはロング髪になり腰までいき、ついには床についてしまった。神田先輩と、隣のおじさんは髪に塗れていた。
おじさん「っひ、なんなんだ、なんなんだ」
神田「鬼頭、助けて切って、切ってくれ、お願いだから」
おじさんはその場から逃げだした。神田先輩の手から生えてくる髪は切っても、切っても長くなっていく。
神田「切ってくれ、切ってくれ、鬼頭お願いだ」
鬼頭は神田先輩の左手首を思いっきり切ると、
気絶して、床に倒れた。
神田「ぎゃああああああ」
血に塗れた美容室は混乱していて、誰1人いなくなっていた。
(俺は先輩のこと…あのおばちゃん、マジで何ものなんだ…)
鬼頭の目は充血していて、赤くなり興奮していた。

