眩しい君に推されてます⁉︎

佐伯にどんなに推されていたってきっと登校時間までは把握されていないはず

7時50分

「田貫くん今日も早いね」

担任にそう言われながら自分の靴箱に靴を入れる

何せ8時30分までの登校時間なのにそれより40分も早く来ているからだ

教室に入れば今日も1番

「田貫おはよ」

1番ではなかった

「えっなんで佐伯くん?」

「推しバラしたなら待ち伏せオッケーかなって」

いつもは8時20分に来る佐伯が7時台にいることに驚きが隠せない

「早くない?」

「そう?」

「何時に来たの?」

「7時30分」

早すぎる猛者だし極端だし

「登校開始時間ピッタリって極端すぎる」

「いつ来るかわかんないから」

そこまで本気で推してるとは

「いつも何してるの朝」

「勉強」

「えら」

彼にとってこの情報は推し活をするうえで必要なんだろうなと思い、受け答えする

「ねぇ写真撮っていい?」

「急になに?」

「田貫の写真欲しくて」

「いいけど」

推しの写真は貴重という文化でもあるのか写真を撮られた

「マジで一生大切にする」

そんな俺らのところに久保田くんと小日向くんと清水くんが来た

彼らもいつもより早く8時00分に登校していた

「佐伯いないからびっくりしたよ」

小日向くんはそう言った

「登校時間10分前に着くのは佐伯の寝坊が原因だもんな」

と清水くん

「あれそういえば推しバレした?」

久保田くんはそう言った

「そうじゃん確かに田貫くんにバレたんだ推し活」

揶揄うように話す3人は楽しそうだった

「バレたところでいいのか真琴は」

「うん推しやすくなるし」

利点もあるのか

「でも佐伯くんさ終わったって言ってたよね」

「秘密がバレたらそういう反応になっちゃうでしょ」

イケメン集団は思ってたよりいい方々だった

9時40分

1時間目が終わり10分休憩の始まり

とても視線を感じる

多分佐伯

「真琴見過ぎ」

完全に小日向くんの声なので佐伯に間違いない

「だって10分休憩の田貫なんてレアだよ」

「毎日見れるって」

「いや見れない」

推される側ってこんな感じなんだ

12時20分昼休み

「ねぇ田貫くんも良ければ一緒にご飯食べない?」

「えっ」

「嫌だった?」

久保田くんに提案されたが他のみんなはいいのか

「いいけど」

喜ぶイケメン集団

「そんなに喜ぶ?」

「多分真琴も俺たちも田貫くんと話したかったんだわ」

清水に話したいと思われる俺は一体何者

「俺田貫とご飯食べれるの」

「感動、ご飯中の田貫はじめてかも」

推し活ってこんな感じなの

「みんなはお弁当?」

3人とも首を横に振った

「買ってくるね」

しばらく経って

「いただきます」

「田貫の弁当素敵」

「えっそう?」

「自分で作ってるの?」

「うん、でもいつも作りすぎちゃう」

「どんぐらい作りすぎるの?」

「弁当4個分、夜ご飯に回ってる」

作りすぎるのは事実だから言っておこうと思った

「俺らの分作ってくれたりしない?」

「ちょっ奏」

「いいよ」

「お金とかいる?」

「仲良くしてくれるなら」

「その発言尊い」

こうして弁当を作ることが決まった