眩しい君に推されてます⁉︎

今日も佐伯くんたちかっこいい

クラスの女子たちは今日も呟く

「おは」

そんな中に佐伯真琴(さえきまこと)が入ってきた
俺にはよくわからないけどアイドルのような顔立ちだと学校中で評判だ。

とにかく俺には全く関係ない

「真琴は今日もモテるね」

佐伯に向かってそう発言した小日向晴翔(こひなたはると)も女子から絶大な人気を誇る

「モテたって別にいいことないだろ」

素っ気なく言葉を返した清水奏(しみずかなで)はクールで塩対応でお馴染み

クマのキーホルダーをぶら下げて入ってきた彼は久保田日向(くぼたひなた)といい可愛いで有名

そんな4人で構成されたイケメン集団と俺はこの春同じクラスになってしまった

朝のチャイムでホームルームが始まった

今日もこのうるさいクラスが始まった

1時間目は移動教室で体育館へ

窓際に一冊のノートを見つけた

推し活ノート 佐伯真琴

1ページ目には田貫光が尊いと書かれていた

俺の名前は田貫光、この学校同姓同名はいない

俺に対する推し活ノートだった

ちょうど佐伯が戻ってきた

「ねぇ佐伯くん、これ君の?」

佐伯は顔を少し赤くしてこちらを向いた

「あっ俺のっす」

困惑しているのかいつもと口調が違う気がした

「中身見た?」

「まぁ少し」

彼はさらに顔を赤くした

「終わった…」

そう小さく呟いた

「気持ち悪いっすよね、こんなの」

「勝手に観察して書いて」

「もうやめて捨てます」

そう言ってきた

「俺にはよくわからないけど好きな人がいるのはいいことじゃない?」

「びっくりはしたけど」

「えっ」

明らかに驚いた表情をした

「やめなくてもいいよ」

「いいの?」

「うん」

それより時間が心配だ

「早く行かないと遅れる」

俺は気付けば佐伯の手を引き廊下を走っていた

体育館に着いた頃にはもう残り2分だった

着替えているときに少し気になったので聞いてみた

「いつから推してるの俺のこと」

「えっとその去年の文化祭のときから」

計算したところ半年ほど推されていたらしい

「なんで俺なの?」

「俺のこと助けてくれたから」

助けた覚えはない

「俺のクラスで机にコーヒーぶちまけたときにハンカチ貸してもらったから」

そういえばそんなこともあった

そうこうしてるうちに時間が来た

「真琴、蒲田先生来ちゃうよ」

そう小日向くんに言われた佐伯くんは俺より早く更衣室を出た

体育の時間はぼっちには最大の敵、ペアワークが存在する

「真琴は誰とやるの?」

久保田くんにそう聞かれた彼はまっすぐ俺を見た

「田貫とやる」

イケメン集団は4人で偶数なのにも変わらず俺を選択され驚いた

「オッケー」

どうやら佐伯以外の3人はじゃんけんで誰が他の人と組むかを決めるらしい

「なんで俺?」

「田貫とペアワークしたいから」

「理由になってない」

「田貫困ってそうだから」

「ありがとう」

とりあえず感謝しなければ

女子たちはなんで田貫くんなのと溢す

正直やりにくい

こうして推される日々が始まった