星降る夜の寓話

いつものようにポストの中を見た。

水回りの修理業者からのチラシに、リフォーム会社のチラシが入っていた。
リフォーム会社のチラシには大きな文字で「まるで新築そっくりにリフォーム可能!」と書かれていた。


大和さんはわたしに「過去を忘れて」と言う。
わたしだってそう考えないわけじゃない。
何もなかったかのように全部忘れられたらどんなにいいだろう。
いつまでも、何かある度に昔のことが頭の中に浮かんできて、そのことで悩んだり、苦しくなったり、そんなの嫌だって思ってる。

でも、何もなかったフリはできても、忘れることはできない。

それに、きっと、幸せは誰かに「してもらうもの」じゃない。