星降る夜の寓話

その後、お互いの連絡先を交換すると、後は会話をすることもなく、2人でもくもくと料理を食べた。
途中でわたしが食べられなくなった後も、杠葉さんは頼んだものをちゃんと残さず食べた。

わたしがそれを見ていることに気が付くと、杠葉さんは「無駄は嫌いなんだ」と一言だけ言った。



杠葉さんの立てた筋書きはこうだった。

杠葉さんとわたしは合コンで出会って、杠葉さんがわたしに一目惚れ。

杠葉さんの努力の甲斐あって、付き合うことになる。
社内外問わず、杠葉さんは仲の良さをアピールするけれど、わたしはいつも通りでいい。

ここが大事らしい。
とにかく、「わたし」ではなく「杠葉さん」の方が思いが強いことにする方が、ストーカーを煽ることになるから、と言われた。
だからわたしが律と一緒に住んでいるのは逆に好都合だと。

杠葉さんの雇った人がストーカー探しを行うということだった。

ストーカーの正体が判明したところで、契約は終了となる。

その後、2人は理由をつけて別れる。



別れた後、会社に居ずらくならない方法を考えると言われたけれど、そこは気にしてもらわなくていいと伝えた。