ヒーローにならなきゃ駄目なんだ!

 
「ねぇあなた…ボアの群れって!」「ああそうだな魔王の国でも異変が起きてると言っていた。…元魔王になったそうだが。此の街、いや、此の国でも異変が起きてるやもしれんな…。」「それは…。」

※※※※

僕らシャキーンレンジャーは今…森の道を散歩中だ!

「シャキーンレンジャーに仕事の依頼だ」「依頼ですか?」「冒険者になったからには依頼も受けてもらう」「はあ」「どんな依頼ですか?」「なに 森の様子を見て来るだけだ」「森ですか」「森に道があるからなその道の突き当たり迄でいい。大体片道3時間位の散歩だな」「ただその散歩中に魔物に出会ったら狩って来て欲しい」「狩るんですか」「ああ、本来その道の突き当たり迄には魔物はいないはずだからな」「冒険者が森で魔物を狩る理由はあるんですか?」「あるぞ 魔物を減らしていかないと街に溢れ出て来るんだ」「そうなんですね」「朝ギルドに寄って依頼を受けて来るように」「はい」

「セイちゃんと《《散歩》》セイちゃんと《《散歩》》」「元気ですねマリエ姉さんは」「セイちゃんちょっと待って!」アリア姉さん…。「それは?」「薬草よ」「そうなんですね」アリア姉さんは何やら古臭い分厚い本を見ながら歩いている。「待って!」「それは触っても大丈夫なんですか…毒々しいキノコに見えますが」「ええ私は大丈夫」「そうなんですね…」私はですか。

「もうすぐですかね」「まだ1時間も歩いてないぞ」「セイは体力を付けないといかんな」道はあれど薄暗い山道を淡々と歩く僕…。

「「「ブヒ―――ッ!」」」この鳴き声は!「ガサガサガサ」デカイ!…熊?あっマリエ姉さん!「ガオ――!」「おりゃー!」「ガオ――ッ!シュルシュルシュルシュル!」マリエ姉さんの蹴りを喰らって立っている「おりゃおりゃおりゃ」「ガッ!」熊の腹に連続パンチ!「おりゃー!」最後は踵落とし…「…ズドン…。」
…最初の蹴りで決着はついていたのでわ?あれ…魔物狩ったから戻っても良いんだよね!「マリエ姉さん!強い!最強!」「セイちゃん程じゃないよう〜!」『うがっ!』

熊はマリエ姉さんが引きずって喰われかけのボアはカイト兄さんが担いで街まで帰ってきた。

「ざわざわざわ」「ワイルドベアか!」「ざわざわざわ」「誰かギルドの職員を呼んでこい!」「ざわざわざわ」「あっギルドマスター!」「これは…どこら辺で狩ったんだ」「1時間程歩いた所で」「そうか…」「これよりジャスティスは緊急厳戒態勢に入る!ギルド職員は土嚢の用意と避難誘導を!」「冒険者達も土嚢を積むのを手伝ってそのまま交代で見張りだ!」「お前達は今日はもう帰っていいぞ ご苦労だったな」「はい」「明日は朝から見張りを頼む」

「なんなんだろうね 森に魔物は付きものなんじゃないの?」「マリエ姉さんワイルドベアが森の浅瀬にいたって事は…多分パパはスタンビートが起こると思っているんだと…」「アリアちゃんスタンビートって?」「魔物の暴走です」「ふーん そんなのセイちゃんがチャチャッと片付けちゃうのにね」「いや無理ですから」「えーっセイちゃんなら出来るもん!」本人が無理って言ってるのに…スタンビートか…。

「ただいまー」「あら早かったわね」「うん途中でワイルドベア?狩ったから」「…皆んな怪我は無い!」「うんマリエ姉さんひとりで倒したから」「…そ そう」「私はやりたい事があるので此処で」アリア姉さん…あのキノコで料理とかしないよな…「セイちゃん汗かいたからお風呂入ろう!」「ひとりで入りますから」「えーっ!」えーっじゃない!

「カタ――ン、コト――ン」「スタンビートかぁ~」ライトノベルの冒険物によく出て来たけど、此の世界には本当に起きる事みたいだな~大丈夫だろうか…」「バッシャ―――ン!」「ぶっはっ!」「へへっ入って来ちゃった!」マリエ姉さん…「入ってくるのは良いですが…(良いのか?)飛び込まないでください。」「は~い、セイちゃーん!」『うがっ!』

※※※※

僕たちシャキーンレンジャーは朝から森の見える土嚢の上で森を見ている…。「これと言って変化は無いですかね」「なにも無いに越した事はないからな」「そうですね」「セイちゃーん お腹すいたー」「そうですね 下で何か食べ物を貰ってきますよ」「わーい!」

「おっちゃん!」串焼き屋のおっちゃんだ「おうご苦労様な 串焼きをパンに挟んで持って来たからお前らもどうだ」「ありがとう じゃあ遠慮なく」
「セイちゃん美味しい!」「そうです『うがっ!』ゴホッゴホッ」「セイちゃんはいっ」「あ ありが…アリア姉…さんゴクゴクゴク」「…。」

「「「うおぉ―――!」」」「アリア!セイに何を飲ませたんだ!」「元気が出るドリンク」「セイちゃーん!私も行くぅー!」「おいおい森に入って行ったぞ」「あの勢いじゃマリエ姉さんも追いつかないんじゃないか?」「エド アリアはこのまま此処で待機!俺は2人を追う」

「「「うおぉ―――!」」」

「マリエ姉さん!セイは?」「うーん…クンクン…クンクン あっちだ!」

「「「うお―――!」」」「「…」「あれ?」僕はどうしたんだ?此処は?濃い森のニオイがする…木々が茂っていて視界も悪い。(グワァ~ン)目が回る!頭も痛い!うっ!吐きそうだ!オエッ!…『『『ゾクッ!』』』『LIFE LINE』かっ!勝手に発動した!って事は…身体が震えて止まらない!やな冷や汗も止まらない!命が危なかったって事⁈『10…9…』何処だ!なにがいるんだ!『8…』上か!なっなんだあれは!…『6…』届かない兎に角、今は隠れなくちゃ!『3…』「ガサガサ…」『1…ゼロ』「…。」「ガサ…ガサ」緑色の…ケンタウルス…羽がある?…『ゴクリッ…』早く何処かへいってくれ!(…つ――っ…ぽつん…)あっ!汗が!『『『ゾクッ』』』見つかった!『LIFE LINE』また勝手に!

『10…9…』僕は魔剣で口を開き掛け止まっているケンタウルスの首を落とし『6…』胴体を落とし『3…』さらに人間なら心臓があるだろう場所に剣を突き立てた!『ゼロ』「…。」動か、ないな…良し。「ハァ、ハァ、ハァ、」息が…「ハァ、ハァ、」危なかった。…で、此処は何処なんだ!こんな魔物が森には居るのか!…どうしよう?此処が何処かもわからない。また、同じような奴が現れたら…。

「セイちゃんみっけ!」(びくっ!)「マリエ姉さん!」「セイ無事か?」「カイト兄さん」「セイちゃんなにそれ」「…魔物?」「ふーんそっか」

あれからかれ此れ3時間「セイちゃんしょうがないな姉ちゃんがおんぶしてあげる」「…うっ…お願いします」「へへ」なんだか懐かしい…昔はよく…。

日が沈みかける頃ようやく森を抜け街が見えて来た。

「3人とも怪我は無いか!」「大丈夫だよ」「セイはどうしたんだ」「寝ちゃった へへっ。」「その引き摺っているのは…?」ケンタウルス「セイちゃんが倒した」「そ、そうか兎に角3人とも無事で良かった。」

【今日の正義】
土俵の上で串焼きサンドを食べた。