ヒーローにならなきゃ駄目なんだ!

「コンコン」「どうぞ」「おはようございます。マスター」「おはようございます。」「おはようドレシーさん」「おはようマリコさん」「マリコがマスターにお願いがあるそうよ」お願い?なんだろう「猫丸ちゃんを紹介して欲しいです」「にゃ!」ははっ「猫丸、新しく此処に住むマリコさんだ」「にゃ!」「可愛い!猫丸ちゃんマリコです、よろしくお願いしますね」「にゃ!」「此れから散歩に行きますがふたり共一緒にどうです」「行きたいです」

僕達は商店街を散歩している。「おう、セイ今日は両手に花か羨ましいぜ」串焼き屋のおっちゃんだ。「おはよう、おっちゃん」「おっ!猫丸じゃね~かぁ久しぶりだな、あまりもんでわりーが此れ食ってけ」「にゃ!」そうだよね最近は訓練に駆り出されてたからね。「ありがとう、おっちゃん」

「マスター両手に花っすかい!ひゃはー!」ひゃっはーか大丈夫かな「おはよう、ひゃっはー」「これはサブマス!おはようございます!ひゃっはー!」「毎朝ご苦労様」「街の平和のためっす、ひゃっはー!」「今度クランに住むことになったマリコさんよ」「マリコです、よろしくお願いします。」「ひゃっは~おい!野郎共!マリコさんヨロシク!ひゃっはー!」大丈夫だったね。

「セイ殿にドレシー殿」「此方、今度クランに住む事になった」「マリコです、よろしくお願いします」「此方こそ内の団長がご迷惑を」団長?「はは、エメアナの事だね」エメアナさんが団長?「ちょっと上に行って良い?」「どうぞ」

「凄い森ですね」「このずっと奥が魔物の森になっているんだ」「…。」「マリコさんは魔物をどう思う」「怖いです、でも猫丸ちゃんみたいな魔物もいるんだって、それを自然と受け入れてる人々がいて…ステキな街ですね」「にゃ!」「僕もそう思いますよ。」

やっぱ朝の散歩って気持ち良いよね。健やかな気持ちになっていると、其れは聞こえて来てしまった。「「「おりゃ!ドッババーン!ーッーッーン!」」」「今のは?」ははっ「少し覗いて行こうか」
「「「次!おりゃ!ドッババーン!ーッーッーン!」」」「「ガッハ」」「ひゃっはーさん!大丈夫ですか?」「マリコさん…そうかとうとう俺は…マリコ…」「ヒール」「ひゃっはー!復活したぜ!マリコさんのおかげっす、ひゃっはー!」「違うアリアのおかげ」アリア姉さん。「セイちゃーん!」『うがっ!』マリコさんをみんなに紹介してマスター室に三人で戻った。

「おう、遅かったな」あれ?間違えたかな僕は開けたドアを閉めた。此処マスター室だよね?よし「おう、遅かったな」な、じゃない「なんでエメアナが此処に居る?そしてその荷物は?」「越してくると言っただろ」なぜマスター室「ドレシーさん部屋は良い場所ある?」「マリコさんの隣でどうでしょう」僕達はお引越しの手伝いをする事になった。

はあ~「今、お茶を淹れますね」「ありがとうドレシーさん」「セイさん、話を聞いて貰ってもいいですか?」「じゃあわたしたちは」「ふたりにも聞いてもらいたい」

「ルピアナ村でわたしは、親の残した小さな食事処を営んで生活していたの。朝、森に山菜を採りに行くのが日課で、半年ほど前にいつもの様に森にいった。その日は曇っていて森の中はまだ暗かったけど、そこでわたしは猪に襲われた、わたしにぶつかる直前大きな人影が猪を蹴り飛ばし、わたしは助かったと思った。でも上をみあげると…魔物が立っていた。わたしは取り乱し叫びながら逃げようとした、でも身体がすくんで上手く動けなかった。伸びて来た手を叩き振り返ったら、彼はたぶん牛、禍々しい武器の様な角を持った牛の顔をした大きな人、つぶらな瞳の牛の人、彼に表情こそなかったけど、わたしには悲しそうに見えた。震え座り込むわたしを背に彼は森の中へ消えて行った。

わたしは暫くは森に行けなかったけど、日がたつにつれ罪悪感がわたしを押しつぶしていった。そしてわたしは森に来ていた。いつもの時間にいつもの場所に立っていた、待っていた彼が現れるのを彼はしずかに歩いてきた。わたしは震える手で彼に触れた、彼も震える手でわたしの頬にふれた。その日から山菜取りと彼へ話す事が日課になった、一方的にわたしが話しているだけだけど。ある時、彼が声を発した、『さんさい』と、わたしは嬉しくなりいろんな言葉を教えた。

彼は言った『森から出ない、人間がいつも自分を見ている。マリコ、人間。…自分…。』わたしは彼に魔物とは言えなかった。だから英雄の名、ガイと教えた。わたしを護ってくれた英雄だから。彼はもうあの森には居ない、わたしが村を出る時彼はみていた。わたしは『バイバイ』と別れの言葉を告げたから。」

話し終えた彼女は泣きだしてしまった。

「話してくれてありがとう、ふたりとも優しい心をしてるんですね。心配いりませんよ彼は頭が良く強い。誰にも負けたりしません絶対に、マリコさんの英雄なんですから。いつの日か彼にであったら伝えますねマリコさんは元気に過ごしていると」

【今日の正義】
食堂の一員としてダンプにマリコさんを紹介した。
因みに部屋は隣どうしだった。